この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第10章 私に愛のあるセックスを教えて
「進藤さんと妹さんは知ってるんですか?」
「……」
由美は─知ってる!
けどヒデには何も…
もうヒデとは2人だけで会ったり出来ないし
何があっても連絡はしないって
由美と約束したから…
──//
(お姉ちゃん、お願いだから英昭さんを取らないで)
え!─
由美に妊娠を告げられた日
突然突き付けられた言葉に言葉を失った!
由美は知ってる!
私とヒデの事を─
(お姉ちゃんってすぐ顔に出るから)
(ずっとおかしいと思ってたの、英昭さんと顔を合わせると喋らなくなるし、凄く不自然だったよ)
(それに─これ!)
パサッ!
由美がテーブルに何かを投げた!
あ、それは─
そこにはくしゃくしゃにされた私とヒデの写真
なんで由美がそれを…
!?─
そっかやっぱりあの時…私の部屋で─
(なんで黙ってたの?知り合いなら最初から言ってくれればいいのに、なんで隠す必要があるの?)
強い口調で言われて返す言葉がみつからない!
そうだよね?
隠す必要はない─ただの知り合いなら。
やっぱりムリがあった?
付き合ってたのはともかく
面識があることくらい話しとけば良かった。
(……)
(黙ってないでなんとか言ってよ!)
─ごめん!
(はぁ最悪!大人しそうな顔してやることが陰険だよね。妹の彼氏を誘惑するとか…信じられない)
誘惑なんて
そんなことしてないよ!
(由美、違う誤解しないで)
(まさか、英昭さんと2人で会ったりなんてしてないよね?)
え!えっと、
由美が誤解しないように上手く答えようとしたのが裏目に出た!
一瞬の動揺を由美に悟られた!
(会ったの?)