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飴色トライアングル【完結】
第10章 私に愛のあるセックスを教えて

大智さんに謝らなきゃ!
友達になったばかりで、これからお互いを知っていこうとした所だったけど中途半端なままじゃ悪いから


◇◇
「嬉しいな美緒ちゃんが誘ってくれるなんて」

あ、えっと!

早い方がいいと思って大智さんを呼び出したのはいいけど…
デートのお誘いだと思ったのかな、凄く喜ばれちゃってなかなか言い出せなくなった。

「良かったよ会えて、俺…来週から九州に出張でさ、美緒ちゃんにお土産買ってくるからね」

「あ、あの大智さん」
早く言わなきゃ!

「なに?何か欲しいものでもある?─九州だと何がいいかな」

ううん、えっと、お土産の事じゃなくて
ダメだこのままじゃ

「大智さんごめんなさい!」
話を遮るように頭を下げた。

「…ぇ…なに、どうしたの?」
突然の事に大智さんは困惑してる。
それはそうだよね急にこんなことされたら─

「大智さんとのお友達契約、無かったことにしてほしいんです」

ホントごめんなさい。

「…なんで、俺、何かしたかな」ブンブン

違うの。
大智さんは何も悪くない
私だけの問題だから

──
「私…会社を辞めて引っ越すんです」

詳しくは言えないけど─出来るだけ伝えなきゃ

「引っ越したら簡単には会えなくなるし…それに─私…忘れられない人がいるんです」

せっかくお友達になったけど
ごめんなさい。


まず自分と向き合って…恋愛はそれから

キズが癒えたら恋もしたいけど
今はそこまで考えられないし…暫くは恋愛をする気にはなれそうにないから1度リセット。

「……アハハハ」
え、なに?
急に大智さんが笑いだした。
何が可笑しいの?

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