この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第11章 歩きだした美緒─ 応援してやらなきゃ。

「──あ!由美…ちょっと待ってて!…最後に美緒ちゃんに義弟として挨拶してくるよ」


最後に声だけ掛けて行こう。
足早に美緒に近づき小声で話し掛けた。

「─美緒今日はありがとう、仕事頑張れよ」
「…ぅん」

「─近いうち、両親に挨拶に行くよ」
「──そっか!うん」

「……//」
「──」
話したい事はたくさんあるのに
うまい言葉が出てこない。

「あの、美緒…何か困ったことがあったら」
「英昭さ~んまだ?」え?あ~!

まだほんの数分なのに
由美が車の中から叫んでる。
「すぐ行くよ~!」

「─ヒデ─もう行って」
分かってる。

「─じゃ、行くよ」コクン。

背中を向け歩き出した俺に美緒が声を掛けてくる。
「あ、ヒデ、アキさん」

ん?
どした?

「─由美の事、お願いね」

美緒が俺に頭を下げてくる。
そんな事するなよ寂しくなるから。
コクン!

「英昭さ~ん」はぁ~まったく!

後ろ髪を引かれるけど行かなきゃ。
車に乗りミラー越しに美緒を見つめた。

美緒!───元気でな。

美緒の姿を目に焼き付けながら、ゆっくり車を発進させた…


──//
無言のまま暫く車を走らせてると由美が明るく話し掛けてきた。
「さっき、お姉ちゃんとなに話してたの?」

「──なにって…挨拶だけど」
「挨拶だけ?」そうだよ…

「ふ~ん」

イライラしてるよう言い方
考え過ぎだろうか?
最近含みのある言い方をするような気がする…
疚しい気持ちがあるから気になるのかもしれないけど

「近いうちに由美の両親に挨拶に行きますって言ったんだけど…言わない方が良かった?」

由美は何て言うかな?

/313ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ