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飴色トライアングル【完結】
第11章 歩きだした美緒─ 応援してやらなきゃ。

「え?…そうだったの♪─お姉ちゃん、何か言ってた?」

美緒は…
「由美の事、お願いしますってさ!」
「そう…フフッ」

両親の話をした途端にご機嫌になって
なんだよそれ!

由美の態度にイラついたけど…考えない事にしよ!


「それより、病院はいつ行くの?」
「…ぇ、と、来週かな。有給取らなきゃ」

そう?
「俺も一緒に行った方がいい?」

忙しいから時間が取れるか分からないけど
由美が望むなら付き添ってやらなきゃ…

「あ、いいよ忙しいでしょ?…心配してくれてるの?」

「ま~、一応ね」
1人で平気ならいいけど
じゃなるべく早く行った方がいいよ。

「日にちが決まったら教えて」うん♪


「……ちょ、由美危ない」

運転中なのに─
ご機嫌な由美は俺の腕に絡まってくる。

「いいじゃないこれくらい♪嬉しいんだもん」
ウフフ…

「子供が大きくなったらもっと広い所に引っ越さなきゃね、一軒家買っちゃう?」キャハ

それって…俺の部屋が狭いって言ってるよな?
「ごめんな俺の部屋狭いから…」

「え、あ、ううん…そういう意味じゃなくて」

いや、子供が産まれたら確かに狭いよな!
由美と美緒のマンションの方が部屋は2つあるし…

ん?─あ!
今更だけど
由美が引っ越すと美緒が1人で家賃を払うことになる!

あそこは俺の部屋より広いし家賃も高いはず
大丈夫なんだろうか?

「由美、あのマンション家賃いくら?美緒ちゃん1人で払うの大変だよな」

もしかして美緒に余計な負担が掛かるんじゃ…

「大丈夫だよ…お父さんの知り合いがオーナーだから、安く借りてるの」

そうか?…

じゃ、いいけど

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