この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第13章 ドキドキが止まらない!

咄嗟についた嘘が後で自分の首を絞めることになるなんて─この時は思いもしなかった。


美緒との事は昔の事だし忘れようって!
気にしないようにしてたけど
時々由美から美緒の話が出ると徐々に心が揺れるようになった。

俺が由美と付き合ってると知ったら─
美緒はどう思うだろうか?

驚くよな!

そう思ったら…
その顔をこの眼で見たいと思った。

ただの自己満足
この時の俺はどうかしてたんだ
何年も前のことなのに腹立たしい感情が沸き上がって…

美緒を困らせたい─
そんな気持ちがあったんだ。

だから
(由美、お姉さんに挨拶したいんだけど)
この時は、その後の事なんて何にも考えもしないで突っ走ってたよ。


再会して美緒の驚く顔を見てほくそ笑んでさ…
でも後になって自分のバカさ加減に落ち込んで…ホントに情けない。

裏切られた事がトラウマになって
最初から結婚はしないって由美を牽制して

結局由美を傷つける事になって…ホントごめん。


「英昭さんは、今でもお姉ちゃんが好きなの?」

「──いや、それは…ないよ」

正直、由美の質問に心が揺れた。
でも…もう由美を傷つけてはいけない!って…
そう思った。

たとえ、由美が妊娠してなくてもそれは同じ

「私、まだここにいてもいいの?」

不安げな表情をする由美に
ありったけの笑顔で返事を返した。

「……いいよ」


それからは何事もなかったように暮らしてたよ…

明るく振る舞って、無理やりテンション上げて
でも、どこかお互いに気を使ってたんだろうな
相手の顔色を伺って─言いたいことがあっても遠慮して言えなくなるんだよ。

/313ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ