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飴色トライアングル【完結】
第13章 ドキドキが止まらない!
ちょうど仕事も忙しい時期も重なって
すれ違いが多くなるし会話もどこかぎこちない!
はぁ~!
いつの間にか、由美との距離が遠くなってる。
こんな事じゃダメだな
なんとかしなきゃ…
そう思って提案したんだけど…
「由美…俺、明日休みだしゆっくり出来るから、たまにはどこか出掛けようか?」
それなのに……由美の返事は
「…ぇ、あ~!いいよ無理しなくて」
「私、友達と出掛けるから英昭さんは家でのんびりして」
別に無理してるわけじゃ…
「もう約束してるの」
ぁ…なんだ、そっか─わかった!
けど…正直、ホッとした。
最近会話も少ないし2人でいると居心地が悪くて
もしかしたら由美もそう思ってるんだろうか?
別行動を確認した時の顔が─
なんだか、嬉しそうに見えた。
そんな事が暫く続いてたんだけど─
ある時…
「英昭さん、あの、私─ここを出ようと思って」
「……ぇ」
「──ずっと考えてたんだけど…私達、もうやめない?私、会社辞めて実家に戻ろうと思うの」
なんで突然
忙しくて構ってやらなかったから?
だから怒ってそんな事を言いいだしたんだろ?
仕事ももうすぐ落ち着くから─
「英昭さん─ぁ、の…」
なに?
言いにくい事なのか由美は困った様子で俯いてる。
「英昭さんは、もうお姉ちゃん、の事─好きじゃないの?」は?
もう何とも思ってないって言ったのに
まだ気になる?
どうすれば納得するんだよ。
「あのさ、由美…俺は由美とやり直そうと…」
「実は─私、好きな人が、いるって言うか」
へ?…好きな人?!
それって…
俺へのあてつけで言ってるんだろうと思った。