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飴色トライアングル【完結】
第13章 ドキドキが止まらない!

「元彼がね─あの、やり直そうって」!?元彼

大学の時に付き合ってた元彼と偶然再会したらしい。

何度かラインでやり取りしてるうちに食事に誘われて…俺に悪いとは思ったらしいけど…
1人で家に居てもつまらないしって

で、会ってるうちに─
やり直そうって告白されたらしい。

「英昭さんも、私に遠慮しないでいいよ!お姉ちゃんの事が気になってるんでしょ?」

「私、英昭さんとお姉ちゃんを応援するよ」
「……」

それって─
美緒の事を気にしてたんじゃなくて…
自分が元サヤに戻る口実が欲しかったって事か?

フッ…なんだ、そういうことか?

「もう、辞表も出したの」
そっか。
もう何もかも決めたんだな!
それなら俺は何も言わないよ。

もう終わりにしよう。

「英昭さん、ありがとう…」

久しぶりに由美の笑顔を見たよ。
お互い、無理してたんだって今になって分かった。


「お姉ちゃんの居場所って…知ってるの?」
いや、知らない。
でも由美は気にしなくていいよ。

「ごめんなさい英昭さん」
「ハハハ、バカだな」
なんだか…俺も肩の荷が下りたよ。

「由美、幸せになれよ」
「うん」

「英昭さん─勘違いしないで欲しいんだけど、私─お姉ちゃんの為に決断したんじゃないから」

分かってるよ!

「フフッ、良かった─彼に…電話してきてもいい?」

フッ…ど・う・ぞ

「ウフフ、ありがとう」
由美は携帯を握りしめ別の部屋に駆け込んでいく
そんな姿を見ると─
なんか笑える!

なにやってたんだろうな俺ら
あ、でもこれって
俺は─由美にフラれたって事だよな。

なのに、気分は晴れて清々しいくらいだ!

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