この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第13章 ドキドキが止まらない!
「元彼がね─あの、やり直そうって」!?元彼
大学の時に付き合ってた元彼と偶然再会したらしい。
何度かラインでやり取りしてるうちに食事に誘われて…俺に悪いとは思ったらしいけど…
1人で家に居てもつまらないしって
で、会ってるうちに─
やり直そうって告白されたらしい。
「英昭さんも、私に遠慮しないでいいよ!お姉ちゃんの事が気になってるんでしょ?」
「私、英昭さんとお姉ちゃんを応援するよ」
「……」
それって─
美緒の事を気にしてたんじゃなくて…
自分が元サヤに戻る口実が欲しかったって事か?
フッ…なんだ、そういうことか?
「もう、辞表も出したの」
そっか。
もう何もかも決めたんだな!
それなら俺は何も言わないよ。
もう終わりにしよう。
「英昭さん、ありがとう…」
久しぶりに由美の笑顔を見たよ。
お互い、無理してたんだって今になって分かった。
「お姉ちゃんの居場所って…知ってるの?」
いや、知らない。
でも由美は気にしなくていいよ。
「ごめんなさい英昭さん」
「ハハハ、バカだな」
なんだか…俺も肩の荷が下りたよ。
「由美、幸せになれよ」
「うん」
「英昭さん─勘違いしないで欲しいんだけど、私─お姉ちゃんの為に決断したんじゃないから」
分かってるよ!
「フフッ、良かった─彼に…電話してきてもいい?」
フッ…ど・う・ぞ
「ウフフ、ありがとう」
由美は携帯を握りしめ別の部屋に駆け込んでいく
そんな姿を見ると─
なんか笑える!
なにやってたんだろうな俺ら
あ、でもこれって
俺は─由美にフラれたって事だよな。
なのに、気分は晴れて清々しいくらいだ!