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飴色トライアングル【完結】
第13章 ドキドキが止まらない!
──///
「美緒、俺の話聞いてる?」

〝ぇ、─あ、うん!〟

美緒は床に経たり込んだまま
俺は目線を合わせるように腰を落とした。

「大丈夫?」

ごめんな!美緒
由美と子供を守るって約束したけど
俺守れなかったわ!
「……」
美緒…何か言って!

「……私、なんて言っていいか」

うん、そうだよな。
突然こんな話を聞かされて戸惑うのは当然さ。

今の現状をどうしても伝えたくて
ここまで来ちゃったけど…
強引過ぎたかな。

美緒は一点を見つめたまま
ずっと何かを考えてる。


「最初はさ─美緒を捜そうなんて思わなかったし、ましてや会いに行くなんてまったく考えてなかったよ」
1人で頑張ろうとしてる美緒を応援してやらなきゃって…

由美と別れたからって、また美緒に戻るなんてそんなの違うと思ったし
すべてを忘れて1人でやっていこうと思ってたんだ。

けどさ、そういうときに限って千秋ちゃんに会ったりして

──
(進藤さん!また会いましたね)
(あ~そうだね)

(赤ちゃん可愛いですか?ウフフ)
そうか、千秋ちゃんにはまだ言ってなかったっけ!

(…アハハ、それがさ、妊娠じゃなかったんだって!笑っちゃうだろ?由美はもう引っ越したし、俺達別れたから…)

(え?)
(あ、でも円満な別れだから)

(そ、うだったんですか…じゃ進藤さんは今…)
(俺?ぼっちだよぼっち、1人ぼっち)

あ、そうだ!

(千秋ちゃん!もし美緒から連絡が来ることがあったら…今の話伝えといてよ)
俺、美緒の連絡先知らないし。

─千秋ちゃん、どした?ボーッとしてるけど
(千秋ちゃん、お~い大丈夫?)

驚かせちゃったかな?

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