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飴色トライアングル【完結】
第13章 ドキドキが止まらない!

これが最後のチャンスになるかもしれない。
(千秋ちゃん待って)
(!?─え、進藤さん?─どうしたんです?)

ハァハァ─
(頼みがある… 美緒の居場所、知ってるんだろ?教えてほしいんだ)
え!
美緒に会って自分の口で伝えなきゃ

(…それは…ごめんなさい、言えません)
(頼むよ)

(美緒に直接会って話したいんだ!それでも美緒がダメだって言うなら…今度こそ諦めるから)

頼む!──

(……でも─美緒先輩がまた辛い思いをしたら嫌だから…)
それはそうだけど
美緒と話してみなきゃ分からないから…

(ぅ~ん!)
やっぱり無理?
口止めされてるらしいから困るのは分かるけど

今は彼女しか頼れる人がいないから…


千秋ちゃんは暫く考えてた後…
(美緒先輩を、幸せにしてもらえます?)

俺の気持ちはずっと変わらないよ。
ただ受け入れてくれるかどうかは─話してみなきゃ

(分かりました)え、ホントに?

(でも条件が有ります!来月の連休…時間が取れるなら、その時教えます─もし無理なら諦めて下さい)

来月の連休?

わ、分かった!
なんとかするよ…


──//
「……それで?今日ヒデが来たの?」
「そう」

まったく美緒の後輩は強引でさ。
2日間スケジュールを空けないと教えないって脅すから…毎日残業だよ。

クスッ─
美緒が小さく笑ってくれた。

「美緒?─他に何か質問は?」


「…由美は、ホントに好きな人がいるの?」
コクン、らしいよ。
俺も直接会ったことはないけど
俺のマンションから引っ越す時、男が迎えに来てたからあれが彼氏だろ。

実は今日
「…俺がここに来た事も由美は知ってるよ」

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