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飴色トライアングル【完結】
第14章 青春プレイバック

「美緒は、あの頃と同じで…可愛いよ」
「……//」ヒデ…
あ、ありがと。

嬉しいけど、なんか恥ずかしい。
しかも外で抱き合ってるんだから


「よし、じゃ散歩しながら帰るか」
あ、うん!

「どした?美緒、顔が真っ赤だぞ」

私の顔を見てそんなイジワル
分かってるくせに
わざとそんなこと言うんだから…


──//
「美緒?──」ウフッ、うん。

差し伸べられたヒデの手を掴み歩きだした。

外でヒデと手を繋ぐなんてちょっと緊張する。
ヒデが時々振り向くから尚更、その度にドキドキして付き合いたての頃を思い出した。

ヒデの他愛のない話しに耳を傾けていると、私の携帯に着信が─

♪.:*:♪・'°
ん、電話─
繋いでた手を離しバッグから携帯を取り出すと…
あ、なんだ千秋だった!
「もしもし」
(あ、先輩?進藤さんと会えましたか?ウフフ)

うん、ま~会えたけど。
すっかり千秋には騙された。でもそのお陰でヒデが来てくれたから─感謝だな!

「千秋ありがとう」
〝やだ、改まって…今、進藤さんと一緒ですか?〟
「うんそう、代わる?」
〝いや、いいですよ〟

〝先輩、良かったですね…今度こそ幸せになって下さいよ〟
うん。

〝進藤さんに水着預けたんで使って下さいね〟
「ありがとう、ごめんね」

「千秋、夏休みには遊びに来てね」

〝もちろん行きますよ…って先輩はずっとそこにいるつもりなんですか?〟

──あ~そっか。
まだ先の事は考えてなかった。

ヒデとは堂々と付き合えるかもしれないけど
すぐに仕事を辞めてってわけにはいかないし、これからペンションは書き入れ時だから…

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