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飴色トライアングル【完結】
第14章 青春プレイバック
「これからゆっくり考えるよ」
〝そうですか、じゃ、また連絡します〟
「うん分かった。いろいろありがとう、またね」
〝あっ先輩〟ん?
電話を切ろうとした瞬間
千秋の声に気付いて携帯を耳にあて直した!
「なに?」
〝今日は…ウフフ…頑張って下さい♪〟
やだ頑張る程の夕食じゃないんだけど…
「今日はバーベキューだから、ただ焼くだけだよ」
〝はあ?〟
え、違うの?
〝はぁ~まったく先輩は…〟
千秋は呆れてるみたい。
そんな言い方しなくても
違うなら教えてくれればいいじゃない!
〝進藤さんに聞いてみたらいいじゃないですか、じゃまた〟
ブチッ、あ!なによ。
まだ話してたのに…途中で切らないでよ。
もぅ!─
「どうかしたの?」
携帯を握りしめたままの私にヒデが声を掛けてくる
「あ、うん千秋がね…今日頑張ってって言うから夕食の事だと思ったんだけど違うみたい。ヒデに聞けって言うんだけと、意味分かんないよね?」
クスッ…
「あ~!美緒には…分かんないか~」
え!
英昭まで千秋と同じ反応して
なに、私が可笑しいの?
おまけに…
〝いいよ後で教えてやるから〟だって!
ヒデはそう言って歩きだした。
「あ~待ってよ」
慌てて走ってヒデの腕を掴んだ。
ガシッ
もうヒデまで何なの…
なに?どういう事
「あのさ~美緒、分かってる?今日俺は美緒の家に泊まるんだぞ?」
うん─分かってるよ、だから?─
…あっ!え?それって…
今日はヒデと2人きり─って事は…
「……//」
千秋が言ったことは、そういう意味なの?
クスッ─
千秋ったら…やだ!
変なこと想像しないでよ。