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飴色トライアングル【完結】
第2章 先輩とキスしちゃった!

外でデート…なんて無理かな?
引退したら部活にも滅多に来ないだろうし

学校で顔を見ることだって難しくなる!

ダメなら─諦めるけど。
歩きながら先輩の様子を見ていると…

「試合が全部終わったら、どこか行くか?」
「……ぇ、ホントに?」

勉強は?──しなくて平気かな

「毎週は無理だけど息抜きも必要だからな」

うっそ!言ってみるもんだな!
デートの約束取り付けちゃった。

試合が全部終わったらって事は、予選から始まって勝ち進むと…

〝うぇ、まだまだ先だけど─〟

勝って欲しいけど、早く試合が終わってほしい…
なんて思ったらマネージャーとして失格だな。

「クスッ─美緒、じゃ遊びに行く前にウチ来る?」

お家って?─
私が家に行って何するんです?……え?

お家─先輩の?──私が?

「土曜日部活が終わったら来るか?その日俺1人だからさ」

お家には誰もいなくて先輩1人?

それって…もしかして、もしかしちゃう?
どうしよ…心の準備が

急な展開に頭が追い付かない!

いくらなんでも早すぎじゃ─
私達まだ付き合ったばかりだし

それは私だって先輩ならって思ってるけど

恥ずかしいって言うか


頭の中は
先輩のお部屋であんなことやこんなこと

「緒、美緒…み~お!」
え、あ、はぃなんでしょ?

「ウチ来る?」

「…はぃ」

先輩の熱い視線に思わず
はい!って言っちゃった。


ふぅ~、先輩となら、うん私は大丈夫
頑張る!

そこから、どうやって帰ってきたのか…

何度か先輩に〝俺の話聞いてる?〟
そう聞かれたけど

何の話してたのか全く覚えてないよ。

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