この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第2章 先輩とキスしちゃった!
外でデート…なんて無理かな?
引退したら部活にも滅多に来ないだろうし
学校で顔を見ることだって難しくなる!
ダメなら─諦めるけど。
歩きながら先輩の様子を見ていると…
「試合が全部終わったら、どこか行くか?」
「……ぇ、ホントに?」
勉強は?──しなくて平気かな
「毎週は無理だけど息抜きも必要だからな」
うっそ!言ってみるもんだな!
デートの約束取り付けちゃった。
試合が全部終わったらって事は、予選から始まって勝ち進むと…
〝うぇ、まだまだ先だけど─〟
勝って欲しいけど、早く試合が終わってほしい…
なんて思ったらマネージャーとして失格だな。
「クスッ─美緒、じゃ遊びに行く前にウチ来る?」
お家って?─
私が家に行って何するんです?……え?
お家─先輩の?──私が?
「土曜日部活が終わったら来るか?その日俺1人だからさ」
お家には誰もいなくて先輩1人?
それって…もしかして、もしかしちゃう?
どうしよ…心の準備が
急な展開に頭が追い付かない!
いくらなんでも早すぎじゃ─
私達まだ付き合ったばかりだし
それは私だって先輩ならって思ってるけど
恥ずかしいって言うか
頭の中は
先輩のお部屋であんなことやこんなこと
「緒、美緒…み~お!」
え、あ、はぃなんでしょ?
「ウチ来る?」
「…はぃ」
先輩の熱い視線に思わず
はい!って言っちゃった。
ふぅ~、先輩となら、うん私は大丈夫
頑張る!
そこから、どうやって帰ってきたのか…
何度か先輩に〝俺の話聞いてる?〟
そう聞かれたけど
何の話してたのか全く覚えてないよ。