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飴色トライアングル【完結】
第16章 彼のために出来ること
◆◇◆

私…いつもそんな暗い顔してるのかな?

パンパン─

鏡を見つめ、頬を叩いた。

口角上げて笑う練習!
ニコッ…ニッコリ
う~ん!
楽しくないのに笑うって難しいよ。

なんだかバカみたい…もう、寝よ。
電気を消して布団に入ろうとした

♪.:*:・'°♪
ん?…携帯に着信

こんな時間に…
きっと千秋だな?
でも、暇だし誰かと話せるのは嬉しいから…

ピッ
「ちょっと~何なのこんな時間に…もっと早く」
〝美緒?…〟
え?─この声
ヒ、デ、え?ヒデなの?

「ど、どうしたのっ?」

びっくりした。
まさか電話が来るなんて思わなかったから

〝どうしたのはないだろ?〟

あ、ごめん─でも

〝美緒の声が聞きたくなってさ〟

嬉しいけど
こんな気弱なヒデは始めて…
それが凄く気になった。

「ヒデ…仕事、忙しいんでしょ?」
〝うん、めちゃくちゃ忙しい〟
─そうなんだ。
疲れた声してるし、大変なんだね!

〝美緒はどう?〟

「うん、ペンションも忙しいよ…」
手伝ってくれる人もまだ見つからなくて…
いつ戻れるかも分からないし

〝そうか、なかなか難しいな〟

残念そうに呟くヒデの言葉にズキンと胸が痛む。
ごめんね、私も早く戻りたいんだけど
〝美緒、実はさ…〟
うん、なに?

言い掛けたのに、なかなかその先を喋ろうとしないんだから…どうしたって言うの?

〝あ、いや…やっぱいいや〟
やだ何よ!気になるじゃない。
「なに?言ってよ」

〝うん…あの、実はさ、ちょっといろいろあって─電話とか暫く出来ないかもしれないんだ〟

──いろいろって…
それは仕事が忙しいからでしょ?

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