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飴色トライアングル【完結】
第17章 笑顔で…さようなら

「…実はね…美緒ちゃんの後任が見つかってね」

え、うそ─
ホントに?

後任はヒロシさんのお友達の奥さんだって!
お友達はこの島の出身で今は本土で働いてるらしい…結婚して島に戻って来るんだって。
その奥さんが島での仕事を探してたみたい。
ご主人の仕事の都合で帰ってくるのは来月らしいけど─
そうなんだ!じゃ私…帰れるんだね!

「待たせて悪かったわね美緒ちゃん」

ううん、いいの…でも良かった。
今日は〝ヒデにいい報告が出来る〟そう思うと嬉しくて堪らない!

「みどりさんありがとう、もう帰るね」
「クスッ、はいはい」

早く知らせたくて急いでペンションを出た。

あ、でもきっとヒデはまだ仕事中。
邪魔しないように今まで連絡も控えてきたけど

戻れるんだもんメールくらいしてもいいよね!
メールを読めば暇な時間に連絡くれるはず

きっと喜んでくれるに違いない。


家に帰って早速メールを打った。

ピッ、これでよしっと!
はぁ~。

来月か~!
あ、でも─私は…どこに帰ればいいんだろ。

部屋は引き払ったしヒデの所に行ってもいいの?
泊めて貰うつもりで行って、もし
〝今日はどこに泊まるの?〟
なんて言われたら恥ずかしすぎるよね。


ウフフ─ひとりでいろいろ想像すると嬉しくてしょうがない。近くにあったクッションを抱きしめ寝転んだり…とにかく落ち着かなくて…

はぁ~ヒデからの連絡が待ち遠しい。

ジェットスキーの免許はお預けだけど
イルカは絶対見ておかなきゃ。
予約出来るか明日確認してみよう…


それにしても…全然連絡がないな!

まだメールを読んでないのかな?

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