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飴色トライアングル【完結】
第17章 笑顔で…さようなら
***

「ごめんなさいみどりさん、熱っぽくて」
〝大丈夫だから、ゆっくり休むのよ〟うん!

嘘ついちゃった!
ごめんねみどりさん…今日だけ
明日からは元気な私に戻るから

何もする気になれなくて布団に横になったまま

神様はなんて意地悪なの?
わざわざヒデを私の元に送り込んで、ドン底まで落とすなんて酷すぎる。

やっぱり最初からムリがあったんだ。
昔の想い出を引き摺り過ぎた結果がこれ…

それでも、僅かな希望を捨てきれずに携帯が離せない自分にも呆れる!

これから─どうしよう?!
この島に残る?
でも、私のために必死に人を探してくれたのに
今さら言えないよ。


「……/」モウ、ツカレタ

ヒデもきっと、待つ事に疲れたんだね!


◆◇◇
「美緒ちゃん、彼…喜んだでしょ?」
「──ぇ、あ~うん、びっくりしてたよ」

適当に返事を返して笑顔を作る。
「……ぇ、美緒、ちゃん?─どうかしたの?」
「─ぁ~、そ、外、掃いてきます」

いろいろ聞かれても返事に困る。
みどりさんから視線を反らし逃げるようにその場を離れた。

みどりさん驚いてたな。
やっぱり、まだ腫れてたかな!
昨日、たくさん泣いたから…


でも、もう泣かないよ。
大丈夫、ヒデが来る前に戻っただけだから

あと1ヶ月だもん笑顔で頑張るよ。


相変わらずヒデからは連絡がないから…やっぱり
私、振られちゃったんだね!
こんな簡単に終わりになるなんて─

「……」ブンブン
ダメだ、また─
考えると苦しくて泣けてくる!

強くなった筈なのに昔の私に逆戻り
成長しないな全然

だから


決めた。


もう…待つのはやめる。


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