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飴色トライアングル【完結】
第18章 始まりの合図…
◇◇◇
身体の疲れはあるのに気持ちが昂っていたのか
今朝は早く目が覚めてしまった。
暫く布団の中にいたけど何となく落ち着かないし起きる事にした。
散歩にでも行こうかな。
新鮮な空気でも吸えばスッキリするかも
ス~、ハ~!
玄関先で大きく背伸びをした─
よし、行こう!
気合いを入れて歩きだした。
朝早いからまだ人も歩いてないしちょうど良かった!
住宅街を抜け気の向くまま進んでいたのが…いつの間にか通い慣れた高校の通学路
毎日通ったからあたり前か。クスッ
もう少し行くと…公園があって、朝練がない時はそこでヒデと待ち合わせして、それから学校に行ったっけ。
ヒデと私の家はまったくの逆方向
なのに早起きして…わざわざ迎えに来てくれたんだった。
クスッ─その頃のヒデを想い出した。
公園の入口で待ってると遠くから自転車を漕ぐヒデの姿。私を見つけると立ち漕ぎして凄いスピードで来るから…
ハァハァ(ごめん、待ったか?)
(ううん、私も着いたばかりだよ)
(そんなに飛ばして来なくても大丈夫だよ)
ヒデの姿をゆっくり見ようと思って早く来たのに…
(美緒と早く話したいじゃん)
(……)
そっか。それもそうだね!
帰りも、公園のベンチに座って暗くなるまで話し込んだり…初めてキスされたのもこの近くだったな。
切ない想い出に胸がズキンと痛む。
想い出すと辛くなるのに、私の頭はあの頃の優しい笑顔を想い出そうとするんだから…
バカだね。
でも、それもいいかな…
辛い経験もしたけど本気で好きになった人だし
いい想い出もたくさんあるからやっぱり大切にしたいから!
そう思う事にした。
身体の疲れはあるのに気持ちが昂っていたのか
今朝は早く目が覚めてしまった。
暫く布団の中にいたけど何となく落ち着かないし起きる事にした。
散歩にでも行こうかな。
新鮮な空気でも吸えばスッキリするかも
ス~、ハ~!
玄関先で大きく背伸びをした─
よし、行こう!
気合いを入れて歩きだした。
朝早いからまだ人も歩いてないしちょうど良かった!
住宅街を抜け気の向くまま進んでいたのが…いつの間にか通い慣れた高校の通学路
毎日通ったからあたり前か。クスッ
もう少し行くと…公園があって、朝練がない時はそこでヒデと待ち合わせして、それから学校に行ったっけ。
ヒデと私の家はまったくの逆方向
なのに早起きして…わざわざ迎えに来てくれたんだった。
クスッ─その頃のヒデを想い出した。
公園の入口で待ってると遠くから自転車を漕ぐヒデの姿。私を見つけると立ち漕ぎして凄いスピードで来るから…
ハァハァ(ごめん、待ったか?)
(ううん、私も着いたばかりだよ)
(そんなに飛ばして来なくても大丈夫だよ)
ヒデの姿をゆっくり見ようと思って早く来たのに…
(美緒と早く話したいじゃん)
(……)
そっか。それもそうだね!
帰りも、公園のベンチに座って暗くなるまで話し込んだり…初めてキスされたのもこの近くだったな。
切ない想い出に胸がズキンと痛む。
想い出すと辛くなるのに、私の頭はあの頃の優しい笑顔を想い出そうとするんだから…
バカだね。
でも、それもいいかな…
辛い経験もしたけど本気で好きになった人だし
いい想い出もたくさんあるからやっぱり大切にしたいから!
そう思う事にした。