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飴色トライアングル【完結】
第18章 始まりの合図…
「美緒、俺は…!美緒と一緒にいたい。…ずっと、一緒に…」
何ヵ月もほったらかしにして
今頃、こんな告白されたって信用出来ないかもしれないけど、それでも─
やっぱり俺は美緒が好きだから
言わなきゃ!
美緒はどう思うだろう?…
「……//」
ゴクッ
美緒?─
何を考えてる?
──長い沈黙が続いた!
「あ、あの…美緒?」
「─おばさんのお見舞いには、行ける?」へ?
見舞いって、美緒がお袋を?
それは嬉しいけど
今、リハビリを頑張ってるところだから
もうちょっと回復したら!
「美緒がいいなら…そのうち、連れて行くけど」
コクン。
けど─
俺の質問は?
聞こえてた、よな?
「─美緒、あの」
「ヒデ、ごめんなさい私…」
ごめんなさい?…
それは、もう無理って事?
お袋のお見舞いには行きたいけど、俺とはもう終わり?
やっぱり、来るのが遅すぎた!
「ヒデ?…私」
「……」
美緒─もういいよ、その続きは言わなくて
ダメなんだろ?
ごめん、俺が─連絡しなかったから
自業自得だ!
「ヒデ?…話は最後まで聞いて?」
!?…なに?
「大変な時に…傍にいられなくてごめんね」
え?
「私は……やっぱり、ヒデが…好き」
「……//」ぇ
美緒?…今、好きって、
俺の事好きって言った?
ごめんなさいってダメじゃなくて?
そんなの聞いたら
もう嬉しくて
ギュッ…!?
美緒を引き寄せていた。
「ホントに?…美緒!もう1回言って」
「ヒデが好き」…
「ヒデが好き!忘れようとしたけどやっぱり好き」
ギュッ…美緒、俺も
俺も、美緒が好きだ!