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飴色トライアングル【完結】
第18章 始まりの合図…

◇◇◇

2人で公園のベンチに座り星を眺めていた。


「ヒデ?…これからはひとりで抱え込まないで何でも話してよね」

「あ~そうする!ごめんな寂しい思いさせて」
もういいよ。
こうして逢いに来てくれたんだから

「ねぇヒデ覚えてる?よく、ここで待ち合わせしたの」

帰りもいつまでも喋って…
ここから家なんてすぐなのに、帰りたくなくて

「そうだったな!俺が帰ろうとすると美緒がいつも話し掛けてくるからなかなか帰れなくてさ…」

アハハ、うん、ごめん!
「迷惑だった?」
「─う~ん、それは─」え、
〝迷惑じゃないよ〝…そう言ってくれると思ってたのに…ホントに迷惑だった?

「クスッ…いや、帰り際にいつもどうでもいいような話を美緒がしてくるから可愛いなって思ってたよ」

ぐっ、なにそれ!

「帰りたくないアピールしてたんだろ?違う?」

アピールって─
確かに、まだ一緒に居たくて無理やり話し掛けてたような気はするけど

分かってたの?

でもそれは─
ヒデがすぐ帰ろうとするから

「でもさ、俺発見したんだ!美緒を早く帰らせる方法を…」
へ?どういう事?

私が早く帰った時は、用事があったんだよ。
たぶんヒデに言ってから帰ったから…発見じゃないでしょ?


「美緒はさ…俺がこうやって…」
ん?…あ、ちょっとなに?
そんなに…近づかなくても、顔、近いから。

私の肩に手を回しヒデが顔を近づけてくる。

「帰り際にこうするんだよ」
チュッ。…あ?!
ヒデの唇が私の唇に重なった。

「クスッ…こうやってキスすると美緒は恥ずかしがってすぐ帰ってったけど、覚えてない?」
「……」

そんなの─

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