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飴色トライアングル【完結】
第18章 始まりの合図…

やだ、恥ずかしい事言わないでよ。
なんて返せばいいの?…
「もうっ!ヒデったらまたふざけ」グイッ!
あっ!─ギュッ…

恥ずかしくて顔を逸らそうとしたのに抱き寄せられた。
「……」ヒ、デ!?

暫く喋らないし、どうしたの?
「やっと美緒が帰って来た」
「……」
ヒデの呟く声を聞いて胸がキュンとする。

コクン─
…うん、そうだね!
ヒデと連絡が取れなくなってから長かった。

必死に忘れようとしたって、何かにつけて思い出すし─今、こうしてヒデと抱き合ってる自分なんて想像もできなかったよ。


今度こそ、信じてもいいよね?

「俺はもう、美緒を絶対離さない」
「─ホントに?急に居なくなったりしない?」

「しない、絶対にしない…心配ならGPS付ける?美緒ならいいよ」
え?…
やだ、そこまでしなくてもいいよ。

「ううん、信じてるから」
「今度こそホントだから安心して」コクン

嬉しくてヒデのシャツを握りしめた。

こんな所で抱き合って、知り合いに会うかもしれないのに、ずっとこうしていたい─そんなふうに思っていた。


「美緒?俺、仕事もあるし週末には戻るけど美緒はどうする?」
え、どうするって…私、行くとこなんかないし
これからの事なんてまだ何も…

「一緒に来る?」
思いがけない提案に驚いた。
いいの?一緒に行っても
顔を上げるとヒデが優しい笑顔で頷いてくれる。

「来る?」
「い、行く!」ギュッ─行く行く。
絶対行く。
クスッ…「じゃ一緒に帰ろ」

ヒデが小さく笑ったような気がしたけどそんなの気にしない。
嬉しくて嬉しくて暫くヒデに抱きついていた。


「美緒?…」なに?

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