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飴色トライアングル【完結】
第18章 始まりの合図…

「ずっとこうしていたいけどそろそろ帰ろうか、あまり遅くなるとお母さん達心配するだろ?」

うん、でも─もうちょっとだけ

ギュッ…
間近に感じるヒデの鼓動が嬉しい。

「美緒─顔、上げて?」
ん?…あ、ごめん
我が儘言って嫌われたら嫌だ。

「ごめん!もう帰らなきゃね」

ヒデから離れようとした。

「美緒─」
なに?
顔を上げると
1度離れたヒデの顔がまた近づいて来る。

ぇ、え?─

チュッ。
「…ン…//」 ヒデの唇が僅かに触れた。
嬉しい、けど恥ずかしくて俯いていた。

「帰らなきゃね」
「美緒─顔上げて」う、うん!

ヒデはきっと笑ってる…そう思ったのに─
真剣な顔のヒデに眼が逸らせなくなった。

グイッ!

抱き寄せられて…2人の唇が重なった。

最初は軽く触れるだけ、徐々にキスは激しくなってヒデの舌が私の舌に絡まってくる。

チュッ、クチュ─
んっ、ふっ…
こんな所で、そんなキスしたらダメ

咥内を掻き回されて舌を吸われて─

ンン、ンン…
はぁはぁ!
おまけにヒデの息づかいが間近に聞こえて、おかしな気分になってきた。

ヒ、ヒデ─
ダメ…ヒデ、もう私
身体の力が抜け立ってるのがツラくてヒデにしがみついた。

「みおっ、美緒」クチュ、クチュクチュ
「…んっふっ、んんっ」

私の身体を片手で支え、それでも貪るようなキスは暫く続いた。

「はぁ~美緒」チュッ
塞がれた唇が解放された時には息が上がっていた。
ハァハァ…ハァハァ

「あ~だめだ!これ以上続けたら我慢出来なくなる…残念だけど、ここまでな」

ハァハァ…んっ、はぁはぁ

「ごめん大丈夫か?」──

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