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飴色トライアングル【完結】
第3章 私、邪魔だよね!
ハァハァ、ハァハァ

グスッ─ウッ、ウッ…
苦しくて、惨めで涙が止まらない。

由美とヒデは付き合ってるんだから
愛し合うのは自然な事かもしれない─

頭では分かってるけど
こんな形で思い知らされる事になるとは

やっぱり─ダメだ私。

受け止められる自信がない。


ヒデが由美を…
考えただけで、苦しくて胸が張り裂けそう。
ヒック、ヒック─

こんな事まで私は我慢しなきゃいけないの?


なんでヒデを家になんか連れて来るの?

久しぶりに早く帰った私がいけなかったのかな…

もしかして毎日私が残業してる間に
頻繁に来てたのかも…

ウッグ、ウッ…
何も知らないで、私バカみたい。


気持ちを整理して前に進もうって思ってたのに

現実はあまりにも残酷でいつも私を追い詰める!


ヒック、ヒック
行く宛もなく私は泣きながら、夜の町をフラフラと歩いていた。


さっきのヒデの顔
まさか私が部屋の外にいるとは思わなかったはず

立ち聞きするなんて悪趣味だって
今頃2人で笑ってるかもしれないね。

これから私はどうしたらいいの?

気まずくて帰れないよ
今日は誰かのところにでも泊めてもらおうか…

あ!
バカだな私、さっきはその場から逃げることしか考えて無かった。

スマホもお財布も鞄の中

何も持たずに飛び出したことに…今、気がついた!

アハハ、
もう笑うしかないね。
ハハハ──グスン、ウッ…ヒックヒック


足が痛くなるほど歩き回ってどこかの公園にたどり着いた。

真っ暗で…怖くて堪らないけど
誰にも干渉されず1人になれる場所が今の私には有り難かった。

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