この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第4章 こんな事…絶対に言えない。
◆◆◆
ヒデの家を出てから数時間…外は相変わらずの雨
ヒック…グスッ…ヒデ
冷たい雨に打たれながらフラフラと歩き出した。
怖くて、寒くて…
震える身体を自分で抱きしめた。
─涙が次々に溢れてくる。
一刻も早くここから離れたいのに─足が震える
力の入らない足を引き摺り何とか前に進んだ。
ヒック、ヒック
前から男の人が来る度に身を隠し息を潜めながら…
歩いて歩いて、歩き続けて
漸く家が見えてきた。
ガチャ─
こんな姿を家族には見られたくなくて、このまま階段を登る事にした。
半分上がった所でリビングにいた母が気配に気付いたみたい。
私に話し掛けてきた!
「あら帰ったの?、電話くれたら迎えに言ったのに…危ないじゃないこんな遅くに」
泣いてる顔なんて見せられない。
母に背中を向けたまま返事を返した。
「…うん、友達のお母さんが送ってくれたから」
「ま~そうなの、明日御礼の電話を「お母さん!」
「…大丈夫、御礼は私がよく言っといたから」
母の言葉を遮って階段を上がると由美が部屋から出てきた!
「お姉ちゃんお帰…ぇ、どうかしたの?」
「……ど、うもしないよ」
咄嗟に俯いたけど由美に顔を見られた!
「お姉ちゃん、服破けてるよ、首にも血が滲んでるけど…引っ掻いた?」
泣き腫らした目、ボタンの取れたブラウス
ふらつく足を無理やり動かしたせいで転んだから
膝も擦りむいてる!
「雨で滑って転んじゃったの─痛くて泣いちゃった」
なんとか誤魔化せたかな?
「ほんとに?─ウフ、お姉ちゃんダサくない?」
「う、うん、そうだよね…私もそう思う」アハハ
ヒデの家を出てから数時間…外は相変わらずの雨
ヒック…グスッ…ヒデ
冷たい雨に打たれながらフラフラと歩き出した。
怖くて、寒くて…
震える身体を自分で抱きしめた。
─涙が次々に溢れてくる。
一刻も早くここから離れたいのに─足が震える
力の入らない足を引き摺り何とか前に進んだ。
ヒック、ヒック
前から男の人が来る度に身を隠し息を潜めながら…
歩いて歩いて、歩き続けて
漸く家が見えてきた。
ガチャ─
こんな姿を家族には見られたくなくて、このまま階段を登る事にした。
半分上がった所でリビングにいた母が気配に気付いたみたい。
私に話し掛けてきた!
「あら帰ったの?、電話くれたら迎えに言ったのに…危ないじゃないこんな遅くに」
泣いてる顔なんて見せられない。
母に背中を向けたまま返事を返した。
「…うん、友達のお母さんが送ってくれたから」
「ま~そうなの、明日御礼の電話を「お母さん!」
「…大丈夫、御礼は私がよく言っといたから」
母の言葉を遮って階段を上がると由美が部屋から出てきた!
「お姉ちゃんお帰…ぇ、どうかしたの?」
「……ど、うもしないよ」
咄嗟に俯いたけど由美に顔を見られた!
「お姉ちゃん、服破けてるよ、首にも血が滲んでるけど…引っ掻いた?」
泣き腫らした目、ボタンの取れたブラウス
ふらつく足を無理やり動かしたせいで転んだから
膝も擦りむいてる!
「雨で滑って転んじゃったの─痛くて泣いちゃった」
なんとか誤魔化せたかな?
「ほんとに?─ウフ、お姉ちゃんダサくない?」
「う、うん、そうだよね…私もそう思う」アハハ