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飴色トライアングル【完結】
第5章 優しくなんて…しないで!

「美緒ちゃんって、ホント彼氏いないの?」
「はい、いないんですよ~」

「美緒先輩は絶賛彼氏募集中だから…ね?先輩」
「う、うん…そうね」

堂々と言うことでもないけど…

「うっそ!なんで?美緒ちゃんならその気になれば彼氏なんてすぐに出来るっしょ?」

「全然ですよ、誰も誘ってくれないし」

ノリも悪いからね私。
男の人の前だと、どうしても構えちゃって
きっとつまらなそうな顔してるんだと思う!
ホントに誘われないし…

「美緒ちゃんはさ、可愛いんだからもっと笑わなきゃ勿体ないよ」え?─

大智さんの言葉が胸に刺さる
ありがとう
そんなふうに言ってくれてお世辞でも嬉しいよ。

でもどうしたらいいのか自分では分からなくて…

すると大智さんが─
「美緒ちゃん、俺と友達になろっか?」

友達?─

「なんだよ大智、カッコつけて」
「友達でいいの?」
千秋や雅人さんに冷やかされても大智さんは真剣だった。

「美緒ちゃんが笑うとこ、もっと見たいじゃん」

私、そんなに笑ってなかったの?
大智さんって凄いね人をよく見てる!

うん、友達なら気も楽だし…いいかも

「じゃお願いします」
「え?いいの?先輩」

千秋が驚いてる。
うんいいよ、友達でしょ?
大智さんの話は面白いし、何かが変わるような気がするから…

「よ~し、じゃ乾杯しよ~ぜ」
「「乾杯~♪」」

大智さんも雅人さんもさすが営業マン
トークが上手くて人を惹き付ける。

楽しいお喋りに気が緩んできたのか─つい飲み過ぎた!

熱い、私…顔真っ赤かも

「ちょっと化粧室に行って来るね」
「…は~ぃ♪」

席を立つと
ふわふわして気持ちいい!

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