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飴色トライアングル【完結】
第6章 私の想いは─封印しなきゃ。
──//

何ヵ月ぶりだろ?
休日に由美と2人きりで過ごすなんて─

「手伝おうか?」
「お姉ちゃん味見て」

由美が夕食を作ってくれるんだって!
作り方は…私が教えてるけどね。
変わるもんだね、由美が張り切ってる。

味見をして
「ちょっと濃いかな?少しワインを足してみて」
「分かった」

それにしても料理多すぎじゃない?
こんなにたくさん。

ん?─まさか

「お姉ちゃん…今日英昭さんも呼んだんだけどいいよね?」

…!?そ、うなんだ。
いいもなにも─もう声を掛けたんでしょ?
一緒に食べるって事だよね!

だから由美は張り切ってたんだ。
ヒデにいいとこ見せたいから

「お姉ちゃんも英昭さんに直接お礼を行った方がいいでしょ?」

あ~!
一昨日…酔いつぶれた私を送ってくれたから?

御礼─ま~そうだけど

3人で夕食か~どんな顔してればいいの?
ヒデの前であんなに泣いちゃったのに…


心の準備しなきゃね!

もう由美を応援するって決めたんだから

うん、大丈夫…


ピンポ~ン──ドキッ
「あ、来た…は~ぃ♪」

由美は嬉しそうにキッチンを飛び出して行った…

えっと、私はどこにいたらいいかな?

ソファに座ってようか?
それとも…

ガチャ

あ、来ちゃった。

「こんばんは、お邪魔します」
「あ、ど、どうも─」

一瞬眼が合ったけど、なんとも気まずい雰囲気で、つい眼を逸らしちゃった!

「お姉ちゃん?…」

ヒデの後ろに由美がいて私に合図を送ってくる。
あ、ごめん、御礼だよね分かってる。

「英昭さん、あの…この前は、ありがとうございました」

いいよね、これで。

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