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飴色トライアングル【完結】
第7章 私…届かない声で助けを求めてたの!
──//
「こんなとこでいいの?」
「はい♪来てみたかったんです」

気にはなってたけど
1人で来る勇気はないし、私の偏見だけど
ちょっと怖くて…


大智さんが一緒ならって思って
連れてきてもらった屋台村

裏通りにズラリと並ぶお店にちょっとドキドキ

大智さんが選んでくれたお店に入っると
若い女の子が以外に多くてビックリした。

屋台村っておじさん達しかいないと思ってた。


「ちょっと安心した?」はい!

今は女の子1人で来るのも珍しくないんだって。
お洒落なお店もあるし若い人が好みそうなメニューもたくさんあって嬉しくなった。

なんか感動する。
もっと早く来てみれば良かった!

「美緒ちゃん…何でも好きなの頼んで?」
「はい、ありがとうございます」

大智さんのお勧めを適当に頼んで
2人で乾杯した。

「「お疲れさま」」


「ごめんね美緒ちゃん…急に電話なんかして」
「いえ、大丈夫ですよ」

「ホントにうちの会社の近くにいたんですね」

電話を切って外に出ると数分で大智さんはやって来た。
走ってきたみたいで額に汗かいて…
そんなに急いで来なくても大丈夫なのに─


「俺から誘ったのに待たせたら悪いじゃん」

優しいんだ!
大智さんの気遣いが嬉しかった。

「あ~腹減った、ほら、美緒ちゃん遠慮しないで食べな」

クスッ…
大智さん、そんなにお腹空いてたの?

小さなテーブルに並んだ料理が次々になくなっていく。

「もっと早く連絡が来たら千秋と雅人さんも一緒に来れたかも知れませんね」


「ん?……あ~そうなんだけど」

大智さんは頭を掻きながら困った顔をする。
どうしたんです?

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