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飴色トライアングル【完結】
第8章 俺─ずっと後悔してたんだ
──//
泣いて泣いて、長いこと泣き続けた。
ヒック、ヒッ…グスン
「落ち着いた?」コクン
私の事なんてほっとけばいいのに─
ヒデはずっと背中をさすってくれた。
ありがとう!
私…今なら言えるかも。
あの日、何があったのかを─
「あの日…」え?
突然話し出す私に、ヒデの腕が緩んだ。
私の顔を覗き…ヒデはゴクリと唾を呑み込んだ!
「高3の夏─ヒデの家で勉強を教わった日があったの、覚えてる?」
「?…あ、バイトで呼び出された時?」
そう、あの日…
「帰り、雨が降ってきたの…私、傘、持ってなくて、近道しようと思って…いつも通らない道に行ったの」
「─美緒?」
突然昔の話なんかしたからヒデが驚いてる。
「街頭も少なくて、怖いなって思ったんだけど…早く帰りたくて」
「美緒、ちょ、ちょっと待って」
淡々と喋る私を英昭は不気味に思ったかな?私の話を遮ろうとする
─けど私は構わず喋り続けた。
「古いアパートから、3人の男が…出て来たの」
「え!…美緒?」
「引き返そうとしたんだけど──追い掛けられて…捕まっちゃった」
ヒデは驚いた顔で一瞬固まった。
「?…美緒、もういい。何も言うな」
ブンブン
「怖くて叫ぼうとしたの、けど、口を塞がれて」
ハァハァ
思い出すと、やっぱり胸が苦しくなって気持ちが沈んでくる!
でも、今言わなきゃ
「近くのアパートに、引き摺られて…」
ギュッ─
話を一向に止めようとしない私をヒデが抱きしめる。
「美緒、もういい、もう分かったから」
グスッ…
ブンブン
「私、知らない人に…襲われちゃった」
ウッ、ウッグスッ
泣いて泣いて、長いこと泣き続けた。
ヒック、ヒッ…グスン
「落ち着いた?」コクン
私の事なんてほっとけばいいのに─
ヒデはずっと背中をさすってくれた。
ありがとう!
私…今なら言えるかも。
あの日、何があったのかを─
「あの日…」え?
突然話し出す私に、ヒデの腕が緩んだ。
私の顔を覗き…ヒデはゴクリと唾を呑み込んだ!
「高3の夏─ヒデの家で勉強を教わった日があったの、覚えてる?」
「?…あ、バイトで呼び出された時?」
そう、あの日…
「帰り、雨が降ってきたの…私、傘、持ってなくて、近道しようと思って…いつも通らない道に行ったの」
「─美緒?」
突然昔の話なんかしたからヒデが驚いてる。
「街頭も少なくて、怖いなって思ったんだけど…早く帰りたくて」
「美緒、ちょ、ちょっと待って」
淡々と喋る私を英昭は不気味に思ったかな?私の話を遮ろうとする
─けど私は構わず喋り続けた。
「古いアパートから、3人の男が…出て来たの」
「え!…美緒?」
「引き返そうとしたんだけど──追い掛けられて…捕まっちゃった」
ヒデは驚いた顔で一瞬固まった。
「?…美緒、もういい。何も言うな」
ブンブン
「怖くて叫ぼうとしたの、けど、口を塞がれて」
ハァハァ
思い出すと、やっぱり胸が苦しくなって気持ちが沈んでくる!
でも、今言わなきゃ
「近くのアパートに、引き摺られて…」
ギュッ─
話を一向に止めようとしない私をヒデが抱きしめる。
「美緒、もういい、もう分かったから」
グスッ…
ブンブン
「私、知らない人に…襲われちゃった」
ウッ、ウッグスッ