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満員電車
第7章 罠
ランチを取りながら直哉が話を切り出した


「さっきのカナの後ろ姿、なんか元気無かったな。
何かあったか?」


…えっ!?


「…そうだった??
別に何も無いよぉ~!」


カナはわざと明るく振る舞った


「俺に隠し事してどうすんだよ!」


「何も無いって!」


カナはそう押し切った


何となく雰囲気の悪いまま、ランチは終わった



午後の始業開始のチャイムが鳴り、カナはまた仕事に没頭した


午後3時を回った所で、課長が会議から戻ってきた


「平井くん、中山さん、ちょっと会議室に来て」


呼ばれた2人は、思わず顔を見合わせた


会議室へ向かう最中、直哉がカナに話かけた


「また何か悪い事したのかよ!カナ!!」


「…ちっ、違うよ!!
何もしてないから!!!!」


カナは直哉にムキになって答えながら、頭の中はぐちゃぐちゃだった


…雅治さん、何で私だけじゃなくて直哉まで呼ぶの??


…コンコンっ


「…どうぞ」


「失礼します」


カナと直哉は同時に会釈して、会議室へと入った


「相澤課長、何かご用でしょうか?」


直哉が切り出した


「おっ、まぁ2人とも座って」


2人は一礼して座った


カナは課長の顔を直視出来ずにいた…


「実はさっきの会議で、出張の話が出たんだ。
お得意先様からのご依頼だ。

再来週この3人で、福岡へ行く事になった。

2人共、予定は大丈夫か?」


「何日間の予定ですか?」

直哉が聞いた


「今のところ、2日間だから2泊3日になるな。」


「僕の予定は大丈夫です」

「中山さんは?」


「…えっ!?あっ…はい。
…大丈夫です」


…カナに断る理由は無かった


「よし、じゃ~決まりだな!
出張近くなったら書類送るから」


「分かりました。宜しくお願いします」


直哉とカナは、会議室を後にした…
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