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一秒に見えた世界
第11章 本気です
私はあくまでもバイトの立場である以上、普通に
『おはようございます。』
と頭を下げてから秘書課の扉に向かった。私の背後では結城さんが佐伯さんに
『大久保では美奈様には無理があります。』
とか言っていて佐伯さんが
『チッ…。』
と舌打ちしているのが聞こえて来た。私にはその話しがよくわからないまま秘書課の扉をノックして入った。秋元さんが
『おはようございます。』
と私に言ってくれる。私も
『おはようございます。』
と返すとすぐに秘書課の隣にある給湯室に向かってテーブル拭きを取って来る。秋元さんが既に拭いているのだろうけれど私は出勤したらまずは優誠の机を綺麗に拭くのが私の仕事だ。
私が社長室に戻るともう優誠も結城さん達も居なくなっていた。優誠の机にあったコーヒーを片付けて私はその机を拭いた。
秋元さんが私のところに来て
『今週でバイトは終わりだけど頑張ろうね。』
と笑顔で言ってくれた。私は来週からは学校だ。秋元さんが最近は優誠の居ない時間には出来るだけ私と話しをしてくれる。
だから私はコピー機の使い方とかを教わり、小さな仕事を貰ったりして始めの頃よりかは退屈をしないで済んだ。
バイトの終わりの時間にはいつも通りに結城さんが私を迎えに来た。今度は大久保さんではなく大山さんになっていた。
なんかまた優誠は私には言えない隠し事があるんだとか私は思った。
大山さんは結城さんと同じくらいの年齢の人だけどどっしりとした感じの人でずっと黙っているだけの人だった。結城さんの運転で打ちっぱなしに行くと私に向かっていつもの女性コーチが
『ごめんなさい、私が休んだせいで嫌な思いをさせたみたいで本当にごめんなさい。』
となんだか凄く謝って来た。私は別にいいですとだけ言った。この打ちっぱなしにも学校が始まったら多分あまり来れなくなるからだ。
金曜日の私は不機嫌を覚悟して優誠に少しだけわがままを言った。それはお昼ご飯を秋元さんと食べる約束をしたからだ。優誠には木曜日に携帯でメッセージだけでそれを伝えたら夜にはやっぱり不機嫌な声で私に電話をして来て
『バイトの最終日に俺よりも秋元かよ。』
って言って来た。
『おはようございます。』
と頭を下げてから秘書課の扉に向かった。私の背後では結城さんが佐伯さんに
『大久保では美奈様には無理があります。』
とか言っていて佐伯さんが
『チッ…。』
と舌打ちしているのが聞こえて来た。私にはその話しがよくわからないまま秘書課の扉をノックして入った。秋元さんが
『おはようございます。』
と私に言ってくれる。私も
『おはようございます。』
と返すとすぐに秘書課の隣にある給湯室に向かってテーブル拭きを取って来る。秋元さんが既に拭いているのだろうけれど私は出勤したらまずは優誠の机を綺麗に拭くのが私の仕事だ。
私が社長室に戻るともう優誠も結城さん達も居なくなっていた。優誠の机にあったコーヒーを片付けて私はその机を拭いた。
秋元さんが私のところに来て
『今週でバイトは終わりだけど頑張ろうね。』
と笑顔で言ってくれた。私は来週からは学校だ。秋元さんが最近は優誠の居ない時間には出来るだけ私と話しをしてくれる。
だから私はコピー機の使い方とかを教わり、小さな仕事を貰ったりして始めの頃よりかは退屈をしないで済んだ。
バイトの終わりの時間にはいつも通りに結城さんが私を迎えに来た。今度は大久保さんではなく大山さんになっていた。
なんかまた優誠は私には言えない隠し事があるんだとか私は思った。
大山さんは結城さんと同じくらいの年齢の人だけどどっしりとした感じの人でずっと黙っているだけの人だった。結城さんの運転で打ちっぱなしに行くと私に向かっていつもの女性コーチが
『ごめんなさい、私が休んだせいで嫌な思いをさせたみたいで本当にごめんなさい。』
となんだか凄く謝って来た。私は別にいいですとだけ言った。この打ちっぱなしにも学校が始まったら多分あまり来れなくなるからだ。
金曜日の私は不機嫌を覚悟して優誠に少しだけわがままを言った。それはお昼ご飯を秋元さんと食べる約束をしたからだ。優誠には木曜日に携帯でメッセージだけでそれを伝えたら夜にはやっぱり不機嫌な声で私に電話をして来て
『バイトの最終日に俺よりも秋元かよ。』
って言って来た。