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一秒に見えた世界
第12章 俺の言う事を聞け
私はため息をついてから優誠に聞いてみた。

『パパが優誠によろしくって、後はもしかして結城さん達って優誠じゃなくて私を見張っているの?』

『それが上からの命令だからな。お父さんはもう九州に帰ったのか?』

『新幹線にはもう乗ったよ。私が駅まで送ったもん。そしたら駅に急に結城さんが現れたよ。』

優誠は頭をポリポリと人差し指で掻き出した。

今日こそは優誠の秘密が聞けるのかと私は少し期待をしてしまった。

だけど優誠が急に私に抱きついて来た。そして私の耳元であの声で優誠が

『結城らは空気だと思って慣れてくれ。』

とか言い出した。

『なんで?』

『この先ずっと俺と居るのならそれが条件みたいなもんだからな。』

うーん…。

私はまた悩んでしまう。でも優誠は

『お前ね…、親に挨拶までさせといて今更悩むとか普通はないぞ?』

と言って逆に私に呆れている。

『てか優誠は演技が上手い…。パパ達の前だと全然別人だった。』

『社会人としてあの程度は当たり前だ。お前みたいに素のままの適当な社員ばかりの会社なんか僅か3日で倒産するぞ。』

確かにその通りです。優誠が会社で普段みたいに口が悪いと会社は成り立たないです。

とか私は考える。当然、優誠がまたピクピクと顔を引きつらせ始めるから私が適当に笑顔で

『優誠、カッコよかったよ。』

と言うとやっぱりデコピンはやって来た。

『俺に適当すんな。この適当娘。』

と優誠が言った。

だからなんでいつも適当がバレるかなぁ…。

とか私が思っていたら優誠が

『俺の事以外は考えんな。』

と言って私にキスをして来た。優誠にキスをされたら私は優誠の事どころか全く何も考えられなくなる適当娘だ。

優誠の舌が私の口を弄ぶ。私の力が抜けると優誠の手が私の胸を揉んでいる。優誠が

『脱げよ。』

って言うから私が自分で服を脱ごうとすると結局はせっかちな優誠が無理矢理に脱がせて来る。一気に素っ裸に私はされてるから私も優誠を脱がせていた。

ソファーだからちょっと狭くて裸になった優誠の上に私がまたぐように座らされたら優誠が私の胸の先を舐めて来る。

『んん、んふ…。』

気持ちが良くて私は優誠のおデコにキスをする。優誠の手が私のお尻を指先で撫でていた。そして優誠が

『お前の尻ってツルツルだな。』

とか言い出した。
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