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一秒に見えた世界
第12章 俺の言う事を聞け
翌朝は普通に私は家を出た。今日から私は学校だ。久しぶりに空や里美に会えるから私はちょっと張り切って家を出た。なのに私の家の前には何故かやっぱり結城さんが乗っているレクサスが居た。
運転席には大山さん…、結城さんは車から降りてきて
『学校までお送りします。』
とか言うけれど私は要らないと断り歩いて駅へと向かっていた。そのまま結城さんは私と歩きながら
『なら、せめて駅までお送りします。』
とか言い出した。駅までは僅か徒歩5分、そんな大袈裟なのは私はいやだった。だけど私が黙って歩いているととにかく結城さんはついて来る。
すぐに私は駅に着いた。さすがに結城さんはもうついて来ないだろうと私は定期券を出し改札を抜けた。そして私はいつものホームの指定場所へと向かった。
そこでは空との待ち合わせ場所。なのに結城さんはわざわざ切符を買ってホーム中までついて来た。
嘘でしょ!?
私はそんな結城さんにさすがに驚愕してしまった。
驚愕をしている私に結城さんはただただ困った顔をしているだけだった。仕方がなく
『友達と待ち合わせなんだよ?』
と私は少し怒ったように結城さんに言った。結城さんは慣れたように
『では、少し離れていますから。』
と言うと私から5mくらいの距離を取って、一応、他人のフリをしてくれた。すぐに駅のホームには電車が来た。一度、その電車からは空が降りて来た。
『空~。』
私は空に抱きついた。空は私より背が高くて大きいからすぐに私の頭を撫でてよしよしとしてくれる。
『今日の美奈は遅刻しなかったね。』
とそう言って空が私を褒めてくれる。褒めるべき事ではないのだけれど私は割と5分や10分は平気で適当に遅れてしまうからいつも空は私には時間に余裕を持って待ち合わせてくれるのだ。
『えへへ、私だってやれば出来るんだよ。』
と私は空に言った。空は
『人生初の彼氏が出来ると変わるわねぇ。』
と言って私を冷やかしていた。すぐに次の電車が来て空と私は乗った。だけど隣の車両には結城さんの姿が見えていた。
運転席には大山さん…、結城さんは車から降りてきて
『学校までお送りします。』
とか言うけれど私は要らないと断り歩いて駅へと向かっていた。そのまま結城さんは私と歩きながら
『なら、せめて駅までお送りします。』
とか言い出した。駅までは僅か徒歩5分、そんな大袈裟なのは私はいやだった。だけど私が黙って歩いているととにかく結城さんはついて来る。
すぐに私は駅に着いた。さすがに結城さんはもうついて来ないだろうと私は定期券を出し改札を抜けた。そして私はいつものホームの指定場所へと向かった。
そこでは空との待ち合わせ場所。なのに結城さんはわざわざ切符を買ってホーム中までついて来た。
嘘でしょ!?
私はそんな結城さんにさすがに驚愕してしまった。
驚愕をしている私に結城さんはただただ困った顔をしているだけだった。仕方がなく
『友達と待ち合わせなんだよ?』
と私は少し怒ったように結城さんに言った。結城さんは慣れたように
『では、少し離れていますから。』
と言うと私から5mくらいの距離を取って、一応、他人のフリをしてくれた。すぐに駅のホームには電車が来た。一度、その電車からは空が降りて来た。
『空~。』
私は空に抱きついた。空は私より背が高くて大きいからすぐに私の頭を撫でてよしよしとしてくれる。
『今日の美奈は遅刻しなかったね。』
とそう言って空が私を褒めてくれる。褒めるべき事ではないのだけれど私は割と5分や10分は平気で適当に遅れてしまうからいつも空は私には時間に余裕を持って待ち合わせてくれるのだ。
『えへへ、私だってやれば出来るんだよ。』
と私は空に言った。空は
『人生初の彼氏が出来ると変わるわねぇ。』
と言って私を冷やかしていた。すぐに次の電車が来て空と私は乗った。だけど隣の車両には結城さんの姿が見えていた。