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一秒に見えた世界
第12章 俺の言う事を聞け
学校へ最寄りの駅に着くと今度は里美とも待ち合わせだ。先に来て私達を待っていた里美は私を見て
『彼氏が出来て適当娘から薄情娘になった美奈が遅刻をしないって嘘みたい。』
と嫌味を言う。私はむくれて
『平日なら普通に空達と遊べるもん。』
と答えた。そうやってキャーキャーと言いながら学校までは約8分を歩いて3人で向かった。今日はたいした授業もないからお昼から港街に行ってご飯を食べて遊ぼうと私は里美達と約束をした。
学校の前には何故か大山さんが乗っているレクサスが見えた。結城さんは相変わらず私の後ろを離れて歩いていた。
元々、ここはお嬢様学校だから学校の前にはベンツだアウディだとよく並んでいるのだから別にそれには違和感はなかったけれど私は少しため息が出た。
学校の授業が終わると講師から
『長谷川さん。センターの人が探してるよ。』
と私は言われた。私が空について来てもらってセンターに行くと受け付けの人が
『長谷川 美奈さんね。何にも登録がないけれど就職はどうするのかしら?この夏の企業案内ももう終わっていますよ。』
と言って来た。
何度も言うけれど…、ここは一応、お嬢様学校です。一部ではあるけれど学生の中には卒業をしたら親の会社に入ったり自分の会社を作るって人は珍しくない。
私が
『剣菱建設に個人的な知り合いが居てもう内定が出ています。』
と答えるとセンターの人は
『じゃあ、内定組で登録をしておきますね。』
とだけ言った。内定組になればよほどの危ない成績じゃない限りは無事に卒業が出来る学校だ。空がニヤニヤとして私に
『内定?結婚の間違いじゃないの?』
と言ってまた冷やかして来る。私は笑いながら
『待ち合わせに早く行かないとまた里美になんか言われちゃうよ。』
と初めて私から空を急かした。里美と合流して学校を出るとやっぱりお馴染みのレクサスが居て結城さんが降りて来た。
『どちらまでお送りしますか?』
と私に聞いて来る。私は
『今日は友達と遊ぶから要らないです。だから帰って下さい。』
と言った。それから私は空達に行こうと言って駅へと促した。駅では里美が
『あの人、ついて来てるよ?』
と私に言う。
『彼氏が出来て適当娘から薄情娘になった美奈が遅刻をしないって嘘みたい。』
と嫌味を言う。私はむくれて
『平日なら普通に空達と遊べるもん。』
と答えた。そうやってキャーキャーと言いながら学校までは約8分を歩いて3人で向かった。今日はたいした授業もないからお昼から港街に行ってご飯を食べて遊ぼうと私は里美達と約束をした。
学校の前には何故か大山さんが乗っているレクサスが見えた。結城さんは相変わらず私の後ろを離れて歩いていた。
元々、ここはお嬢様学校だから学校の前にはベンツだアウディだとよく並んでいるのだから別にそれには違和感はなかったけれど私は少しため息が出た。
学校の授業が終わると講師から
『長谷川さん。センターの人が探してるよ。』
と私は言われた。私が空について来てもらってセンターに行くと受け付けの人が
『長谷川 美奈さんね。何にも登録がないけれど就職はどうするのかしら?この夏の企業案内ももう終わっていますよ。』
と言って来た。
何度も言うけれど…、ここは一応、お嬢様学校です。一部ではあるけれど学生の中には卒業をしたら親の会社に入ったり自分の会社を作るって人は珍しくない。
私が
『剣菱建設に個人的な知り合いが居てもう内定が出ています。』
と答えるとセンターの人は
『じゃあ、内定組で登録をしておきますね。』
とだけ言った。内定組になればよほどの危ない成績じゃない限りは無事に卒業が出来る学校だ。空がニヤニヤとして私に
『内定?結婚の間違いじゃないの?』
と言ってまた冷やかして来る。私は笑いながら
『待ち合わせに早く行かないとまた里美になんか言われちゃうよ。』
と初めて私から空を急かした。里美と合流して学校を出るとやっぱりお馴染みのレクサスが居て結城さんが降りて来た。
『どちらまでお送りしますか?』
と私に聞いて来る。私は
『今日は友達と遊ぶから要らないです。だから帰って下さい。』
と言った。それから私は空達に行こうと言って駅へと促した。駅では里美が
『あの人、ついて来てるよ?』
と私に言う。