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一秒に見えた世界
第16章 親子って難しい
万が一って何が?

と私はなってしまう。優誠はため息をつきながら

『水原はイカレ親父、御剣は女ったらし。美奈はそれだけを頭に入れとけ。』

と言ってから私の荷物から優誠の家用のパジャマを出して私をベッドに入れた。いつもならすぐに襲って来る優誠が今夜はずっと私が寝付くまで頭を撫でているだけだった。

翌朝の私はゴルフ用の服に着替えてメイクをしてから優誠にクラブのレストランに連れて行かれた。レストランの入り口には結城さんと綺麗な顔の佐伯さんをダンディにしたようなおじ様が立っていた。

結城さんが優誠に

『既にお待ちです。』

とかなり申し訳なさそうな顔で言った。

だだっ広いレストランに入るとわずか3人だけの男の人が真ん中のテーブル席でモーニングを食べていた。優誠はその人達のテーブルに向かって歩き出したから私はとにかく優誠の後を追いかけた。

男の人の1人は私が雑誌で見た水原のパパだ。もう1人はかなりイケメンのおじ様で昔はモデルでしたと言ってもおかしくないくらいの人だった。

3人目は派手な金の豹柄が入った趣味の悪い服に茶髪で金のネックレスをして推理ドラマなんかでもすぐに死体になりそうなガラの悪い優誠よりも少し若い男の人だ。

水原のパパはいきなり優誠に向かって

『遅せぇよ。』

と怒鳴りつけるように言って来た。優誠は平然として

『暇人と一緒にすんな。』

とやっぱり怒鳴り返すように答えた。するとモデルのようなおじ様が

『まぁまぁ、大ちゃんも誠ちゃんも美奈さんが困った顔をしてるよ。』

といきなり私の名前を言って来たから私は慌てて

『初めまして。』

と言って頭を下げた。おじ様はニコニコとして

『剣菱の会長しています。御剣 光輝です。長谷川 美奈さんですよね?いつもうちの誠ちゃんがお世話になっています。』

と言いながら私に握手を求めて来たけれど、いきなり優誠が私の前に立ちふさがりドカッと御剣のパパの隣に座ってから反対側に私を座らせた。

御剣のパパのテーブルの向かい側には水原のパパ、水原のパパの隣にはガラの悪い若い男の人という並びになった。すぐに私と優誠の分のモーニングがやって来た。優誠は私に向かって

『向こうの頭の悪そうなのが水原の親父、その隣が弟の大翔だ。』

とぶっきらぼうに言って来た。
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