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一秒に見えた世界
第16章 親子って難しい
そのガラの悪い弟さんという大翔さんは私に手を振りながら
『お姉さん、よろしく~。』
と言ってチャラチャラとした感じだった。水原のパパはまだ怒っているみたいに
『半人前の青二才が生意気を言いやがって何が本気の女だ。てめぇがだらしないから関東の女を佐伯に寝取られるんだよ。』
とか言い出した。優誠はやっぱり平然としていて
『取られたんじゃなく佐伯に与えたんだよ。あんなクソ女を俺に押しつけんな。』
と水原のパパに言い返す。
『極道なら女の1人や2人くらいはヒーヒーと言わせとけ。』
『あいにく俺は御剣になった以上はもう極道じゃねぇんだよ。』
『女を言わす自信がねぇだけだろ?』
『美奈なら毎回、ヒーヒーと言わせるぞ。』
え!?やだ!?ちょっと勘弁してよ!!そんな会話。
と思う私は顔が一気に赤くなって来る。高校生の優誠が学校の先生に平気で「イカせてやる。」とか言うのもこんなパパならわかるかもと私はムンクの叫び以上の叫び顔になった。
だけど御剣のパパが少し険しい顔をして
『大ちゃんも誠ちゃんもいい加減にしないと怒るよ。女の子の前でする話しじゃないだろ?』
と言うとピッタリと水原パパも優誠も同時に口を閉じた。どうやらこの場では御剣パパが一番強い人らしいと私は考えた。
そうやって少し静かになると穏やかな笑顔で御剣パパは私に
『美奈さんがゴルフはまだ初心者だって聞いたから大ちゃんもいるし、今日は貸切にしておいたから何打叩いても大丈夫だからね。』
と優しく言ってくれた。
水原パパがいるから?
と私が優誠に聞くと優誠は
『ゴルフは好きだけど背中の彫りモンがあるから国内じゃゴルフはここでしか出来ねぇんだよ。』
と水原パパを馬鹿にしたように言い出した。だから水原パパはまたしてもキレたように
『てめぇ、上等だ。表に出やがれ。』
と叫んだ。優誠は優誠で
『望み通りに沈めてやらぁクソ親父、どっからでもかかって来いよ。』
と怖い水原パパに見事な喧嘩腰で答えた。
親子って私の家でも確かに色々と難しいけれど、ここまで難しい親子はさすがに私も驚いてしまう。
御剣パパがまた私に
『親子って難しいよね。私には子供がいないから得に難しく感じるよ。』
と今度は寂しそうな顔で言って来た。
『お姉さん、よろしく~。』
と言ってチャラチャラとした感じだった。水原のパパはまだ怒っているみたいに
『半人前の青二才が生意気を言いやがって何が本気の女だ。てめぇがだらしないから関東の女を佐伯に寝取られるんだよ。』
とか言い出した。優誠はやっぱり平然としていて
『取られたんじゃなく佐伯に与えたんだよ。あんなクソ女を俺に押しつけんな。』
と水原のパパに言い返す。
『極道なら女の1人や2人くらいはヒーヒーと言わせとけ。』
『あいにく俺は御剣になった以上はもう極道じゃねぇんだよ。』
『女を言わす自信がねぇだけだろ?』
『美奈なら毎回、ヒーヒーと言わせるぞ。』
え!?やだ!?ちょっと勘弁してよ!!そんな会話。
と思う私は顔が一気に赤くなって来る。高校生の優誠が学校の先生に平気で「イカせてやる。」とか言うのもこんなパパならわかるかもと私はムンクの叫び以上の叫び顔になった。
だけど御剣のパパが少し険しい顔をして
『大ちゃんも誠ちゃんもいい加減にしないと怒るよ。女の子の前でする話しじゃないだろ?』
と言うとピッタリと水原パパも優誠も同時に口を閉じた。どうやらこの場では御剣パパが一番強い人らしいと私は考えた。
そうやって少し静かになると穏やかな笑顔で御剣パパは私に
『美奈さんがゴルフはまだ初心者だって聞いたから大ちゃんもいるし、今日は貸切にしておいたから何打叩いても大丈夫だからね。』
と優しく言ってくれた。
水原パパがいるから?
と私が優誠に聞くと優誠は
『ゴルフは好きだけど背中の彫りモンがあるから国内じゃゴルフはここでしか出来ねぇんだよ。』
と水原パパを馬鹿にしたように言い出した。だから水原パパはまたしてもキレたように
『てめぇ、上等だ。表に出やがれ。』
と叫んだ。優誠は優誠で
『望み通りに沈めてやらぁクソ親父、どっからでもかかって来いよ。』
と怖い水原パパに見事な喧嘩腰で答えた。
親子って私の家でも確かに色々と難しいけれど、ここまで難しい親子はさすがに私も驚いてしまう。
御剣パパがまた私に
『親子って難しいよね。私には子供がいないから得に難しく感じるよ。』
と今度は寂しそうな顔で言って来た。