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一秒に見えた世界
第2章 今日からお兄さん好みになります?
カウンター席の前には大きな鉄板があり、その向こうからは長いコック帽をかぶった人が
『今日は熟成なら、フィレがおすすめです。後はオマールの良いのが入ってます。』
とお兄さんに言って来た。お兄さんはやっぱり慣れているらしく
『それでいい。後は俺はいつもの、この子には軽いスパークリングで頼む。』
とだけ言った。お兄さんが注文を決めるとすぐに2人がかりでウェイターさんがやって来てお兄さんにはロックのバーボンを用意し私にはスパークリングワインを用意してくれた。
でも今の私はお腹があまりにも空きすぎてお酒なんか全く呑む気にもならない状況だ。そんな私の目の前には湯気を上げた美味しそうなオニオンスープが置かれた。
『うひゃ、食べていい?』
お兄さんに私が聞いたらまたお兄さんが少し笑った。
『早く食えよ。』
と優しくお兄さんが私に言う。
笑ったお兄さんってなんか子供っぽくて少年みたいで可愛い。しかも普通に優しくとか出来るんじゃん。
そう思いながら私はとてもいい香りをさせているオニオンスープを飲んでみた。
美味しいー!!これぞ五体に染み渡るってやつ?
そんな事を私が考えている間に次々と焼かれたお肉やエビなどが私の前に置かれていく。
キャー!?マジでありえないくらいに焼きたてのお肉が美味しいし、このスパークリングワインがかなり最高だ!
とか思って私はとにかく食べる事に夢中だった。
いつもなら食事には適当主義という私が多分生まれて初めて食事というものを楽しんだ。なのにウェイターさんが私に3杯目のワインを注ごうとした時にお兄さんがウェイターさんを止めた。
えー!?なんで呑んじゃダメなの?こんなセコいところではお兄さんはケチになるの?
とか私が考えていたらお兄さんが
『お前、就職の面接するんだろ?この前みたいに酔っ払って面接するつもりなのか?』
と私に言って来た。
『あ…、そうだった。お兄…、社長さんの会社って面接したら就職させてくれるの?』
と私はお兄さんに聞いた。だって私は就活中の学生だ。今の私の頼みの綱はこの怖い社長というお兄さんだけなのだ。
そんな風に考えていた私にお兄さんはまたニヤリと笑ってから
『お前次第だな。』
と答えた。
『今日は熟成なら、フィレがおすすめです。後はオマールの良いのが入ってます。』
とお兄さんに言って来た。お兄さんはやっぱり慣れているらしく
『それでいい。後は俺はいつもの、この子には軽いスパークリングで頼む。』
とだけ言った。お兄さんが注文を決めるとすぐに2人がかりでウェイターさんがやって来てお兄さんにはロックのバーボンを用意し私にはスパークリングワインを用意してくれた。
でも今の私はお腹があまりにも空きすぎてお酒なんか全く呑む気にもならない状況だ。そんな私の目の前には湯気を上げた美味しそうなオニオンスープが置かれた。
『うひゃ、食べていい?』
お兄さんに私が聞いたらまたお兄さんが少し笑った。
『早く食えよ。』
と優しくお兄さんが私に言う。
笑ったお兄さんってなんか子供っぽくて少年みたいで可愛い。しかも普通に優しくとか出来るんじゃん。
そう思いながら私はとてもいい香りをさせているオニオンスープを飲んでみた。
美味しいー!!これぞ五体に染み渡るってやつ?
そんな事を私が考えている間に次々と焼かれたお肉やエビなどが私の前に置かれていく。
キャー!?マジでありえないくらいに焼きたてのお肉が美味しいし、このスパークリングワインがかなり最高だ!
とか思って私はとにかく食べる事に夢中だった。
いつもなら食事には適当主義という私が多分生まれて初めて食事というものを楽しんだ。なのにウェイターさんが私に3杯目のワインを注ごうとした時にお兄さんがウェイターさんを止めた。
えー!?なんで呑んじゃダメなの?こんなセコいところではお兄さんはケチになるの?
とか私が考えていたらお兄さんが
『お前、就職の面接するんだろ?この前みたいに酔っ払って面接するつもりなのか?』
と私に言って来た。
『あ…、そうだった。お兄…、社長さんの会社って面接したら就職させてくれるの?』
と私はお兄さんに聞いた。だって私は就活中の学生だ。今の私の頼みの綱はこの怖い社長というお兄さんだけなのだ。
そんな風に考えていた私にお兄さんはまたニヤリと笑ってから
『お前次第だな。』
と答えた。