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一秒に見えた世界
第2章 今日からお兄さん好みになります?
私次第…
自慢じゃないけど私の成績は人並みで取り柄なんかは全くない。適当主義だからという唯一の私の利点は細かい事は気にしないって事くらいだ。
それでも、まぁ、内定とやらがもらえるのなら私はどんな仕事でも気にしないから、それでいいや…
とか私が考えていたらお兄さんとの美味しい食事が終わっていた。
もう私にはお馴染みになって来たレクサスの中で私はお兄さんに
『んで、私は社長さんの会社にはいつ行って面接をすればいいの?』
と私は聞いてみた。お兄さんは
『面接は今からだ。』
とだけ答えて黙ってしまった。
今から?まぁ、せっかちなこのお兄さんだから面接程度は手早くやって終わりなんだ。
と私は軽く考えていた。
そしてレクサスはお兄さんのマンションの前に停まってしまった。車から降りた私とお兄さんに向かって運転手さんは
『では、社長。また明日にお迎えに上がります。』
と言って走り去ってしまった。
また明日?ならばこの面接が終わったら私はここから自力で帰るのか?帰りも送ってもらえるとか期待してたのになぁ…
そんな事をぼんやりとして思っている私をまたしてもお兄さんは腕を引っ張ってから
『だから、モタモタすんな。』
と言って不機嫌な顔をする。
はいはい、ちゃんと自力でついて行きますよ。
と私は開き直りお兄さんの後ろをついて行く。お兄さんの部屋に入るとお兄さんはリビングのソファーにスーツのジャケットを放り投げて、そのソファーにどかっと座った。
『こっちに来い。』
お兄さんがそう言うから私は素直にお兄さんの隣に座ってみた。
お兄さんはもうそれが当たり前のように私の顎をまた掴んだ。
『で、お前は本気で就職したいのか?』
と私の顔を軽く上げたお兄さんが真っ直ぐに私を見ながら聞いて来る。なんとなく私はこの状況にドキドキとして来た。
だって厳つくて怖い顔なのにお兄さんの目がとても綺麗で、そしてこの距離だとお兄さんの声が私の身体に響き渡る。
『就職をしないと短大を出たら、後で困るらしいですから。』
と私は拗ねた子供のようにお兄さんに答えた。
自慢じゃないけど私の成績は人並みで取り柄なんかは全くない。適当主義だからという唯一の私の利点は細かい事は気にしないって事くらいだ。
それでも、まぁ、内定とやらがもらえるのなら私はどんな仕事でも気にしないから、それでいいや…
とか私が考えていたらお兄さんとの美味しい食事が終わっていた。
もう私にはお馴染みになって来たレクサスの中で私はお兄さんに
『んで、私は社長さんの会社にはいつ行って面接をすればいいの?』
と私は聞いてみた。お兄さんは
『面接は今からだ。』
とだけ答えて黙ってしまった。
今から?まぁ、せっかちなこのお兄さんだから面接程度は手早くやって終わりなんだ。
と私は軽く考えていた。
そしてレクサスはお兄さんのマンションの前に停まってしまった。車から降りた私とお兄さんに向かって運転手さんは
『では、社長。また明日にお迎えに上がります。』
と言って走り去ってしまった。
また明日?ならばこの面接が終わったら私はここから自力で帰るのか?帰りも送ってもらえるとか期待してたのになぁ…
そんな事をぼんやりとして思っている私をまたしてもお兄さんは腕を引っ張ってから
『だから、モタモタすんな。』
と言って不機嫌な顔をする。
はいはい、ちゃんと自力でついて行きますよ。
と私は開き直りお兄さんの後ろをついて行く。お兄さんの部屋に入るとお兄さんはリビングのソファーにスーツのジャケットを放り投げて、そのソファーにどかっと座った。
『こっちに来い。』
お兄さんがそう言うから私は素直にお兄さんの隣に座ってみた。
お兄さんはもうそれが当たり前のように私の顎をまた掴んだ。
『で、お前は本気で就職したいのか?』
と私の顔を軽く上げたお兄さんが真っ直ぐに私を見ながら聞いて来る。なんとなく私はこの状況にドキドキとして来た。
だって厳つくて怖い顔なのにお兄さんの目がとても綺麗で、そしてこの距離だとお兄さんの声が私の身体に響き渡る。
『就職をしないと短大を出たら、後で困るらしいですから。』
と私は拗ねた子供のようにお兄さんに答えた。