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一秒に見えた世界
第20章 時々…お前がわからねぇ
私は少し肩を竦めて優誠に

『どうせ短大を卒業したら2度と会わないつもりの由良なんだから今は適当にスルーをすれば良いだけの事なんだけどね。』

と答えた。優誠は少し真面目な顔で

『そういう適当ってな。自分の為にも相手の為にも決して良くはないんだ。美奈もちゃんと社会人になるつもりなのならそれは覚えておけ。』

と私に言って来た。空も優誠と同じ事をよく私に言っていた。だけど今の私には優誠や空が言う意味がわからない。

だからご飯の間中、私はその事についてずっと考えてしまった。さすがに呆れた優誠が

『今は飯に集中しないのなら帰ってから足腰を立てなくすんぞ。』

と言って私を脅して来た。だから私は慌ててご飯を食べた。けれどもやっぱり私はご飯の途中で色々と考えてしまう。

付き合いをするつもりのない由良を相手にする必要ってあるの?そこは適当にスルーはダメなの?

優誠は、そうやってぼんやりとしている私にため息をついた。

優誠の部屋に帰ってからは私は優誠と一緒にお風呂に入った。

優誠ってやたらと私の髪を洗うのが上手い!だって美容室よりも気持ちがいい…。

とか私が思っていたら優誠が懐かしそうに

『もう死んだ犬だけど小学生の時はよく洗ってやっていたな。』

とか言い出した。

『ちょっと待って…、私って犬!?』

『仔犬を触っている感覚にそっくりだぞ。』

優誠は嬉しそうにそう言った。その例えはあんまり嬉しくはないと私は思った。身体の方は申し訳ないが私は自分で洗う事にしている。

優誠にさせたら敏感に反応してしまう私はとんでもない事になっちゃうからだ。でも最後の湯船での優誠の抱っこがやっぱり私には気持ちがいい。

温かくてふわふわとして来て私はこのまま眠りたくなって来ちゃう。優誠が寝るなと言って私の鼻を摘んでいた。ふと私は

『明日はやだなぁ…。』

と言ってため息が出てしまった。優誠は少し笑って

『1日くらいは我慢しろよ。』

と私に言って来た。
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