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第21章 格が違う…

やっぱり私には意味がわからない。もっと優誠に聞きたかったけれどステージでショーが始まった。昔の映画のワンシーンをパロディにしている水のショー。

私は映画は割りと好きだ。パパがかなりの映画好きで私がまだ小さな頃はよくパパと２人で色々なＤＶＤを見た。優誠が私に

『お前、こんな古い映画を知ってるのか？』

と言って驚いていた。パパが大好きな私はパパと一緒にその映画を見た。今は優誠を好きな私はその映画のパロディを優誠と一緒に見ている。私はなんか不思議な気分になった。

その後はサメがテーマの遊覧船や未来から来たロボットのテーマの３Ｄシアター。優誠は必ず私が疲れないアトラクションだけを選んでくれる。

だから私は優誠に

『優誠は絶叫系とかじゃなくてもいいの？』

と聞いてみる。優誠は余裕な感じで

『俺らはそんなガキみたいな事はしねぇよ。』

と言って笑った。お昼にはまた由良達と合流をした。テーマパーク内のレストランはどこも長蛇の列だ。だけど佐伯さんが

『ステーキハウスを押さえてあるよ。』

と言った。私達は８人でそのレストランに向かった。食事中に美鈴が自分の彼氏について

『うちの彼氏は高卒の平凡なサラリーマンだからレストランすら予約なんかしてくれないわ。』

と言って今回の勝負をもう居直って諦めていた。由良は自分の彼氏を自慢するように

『うちは、今○○大学の経済学部だから将来はうちのパパの会社に多分入るんだ。』

と言った。

佐伯さんが大人しい由良の彼氏に

『いい大学に行ってるね。』

と言うと由良の彼氏は結構真面目なタイプらしく佐伯さんに向かって

『由良のお父さんの会社だと就職するには大卒は当たり前ですから…。』

と丁寧に答えた。由良が佐伯さんに

『佐伯さんも大卒ですか？』

と聞いて来た。佐伯さんは

『俺は大学とか無理無理。優誠とは違うからな。』

と言って笑った。美鈴が待ってましたとばかりに優誠に向かって

『じゃあ、優誠さんはどこの大学に？』

と聞いて来た。私はいつものようにぼんやりと

そういえば優誠ってどこの大学だったんだろう？

と考えてしまう。優誠はそんな私に

『ちゃんと飯を食え。』

と言って美鈴を無視した。