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一秒に見えた世界
第21章 格が違う…
優誠の代わりに佐伯さんが
『優誠なら○○大学。』
と東京の超有名大学の名前を言った。この時は私も由良も仲良く一緒に固まった。優誠は私に
『あのアホの良二でも入れた大学だから大したことはねぇよ。』
とか言い出した。それから優誠は由良の彼氏に
『彼女の父親の会社って?』
と聞いた。由良の彼氏はやっぱり真面目に
『○○貿易です。』
と答えた。由良のパパの会社は港街では割と大きくて有名だ。だからなのか優誠は
『ああ、早川さんとこの会社か。』
とアッサリと由良の苗字を言った。由良が
『うちのパパを知ってるの?』
と優誠に聞いて来た。優誠は
『俺の親父をゴルフ接待をしてるのにガチガチに緊張をしてパー4のホールを8打も叩いた人だからな。いやでも覚えているよ。』
と答えた。私が
『御剣のパパ?』
と聞くと優誠と佐伯さんがゲラゲラと笑いながら
『そうそう。』
とか言う。由良が何か言おうとした時に由良の彼氏が
『御剣って剣菱のトップの方ですよね。会社の規模が違い過ぎますよ。』
と言って苦笑いをした。由良が不思議そうに自分の彼氏に
『どう規模が違うの?』
と聞くと彼氏は
『全く格が違うよ。俺らなんか就職すら相手にもされないクラスの会社だよ。』
と答えた。だけど優誠は
『男が自分には無理だと言って線引きをしたらそこまでだよ。君の大学クラスならもっと上が狙えるんだから女で会社を選ぶような真似はするな。』
と少しお説教をするように言った。由良の彼氏は素直に
『わかりました。』
と答えた。
間違いなくこの中では優誠が一番大人の男だった。
私と2人きりだと子供みたいにすぐに機嫌が悪くなる優誠なのに社会という世界の中では優誠はトップに立つ大人の男なんだと私は初めて知り、そしてそんな優誠を頼もしいと思った。
午後からは皆で人気映画の魔法使いのテーマエリアに行った。当然だけどそこでしか買えない有名な変なビールを私は空と飲んでいた。だから私には鼻の下に白いヒゲが生えた。佐伯さんがそんな私を見て笑った。
私が慌てて適当にそのヒゲを手で拭おうとしたら私のヒゲは優誠にぺろりと舐められた。
みぎゃー!?こんな場所で優誠ってばいきなりなにすんのよ!?
私はプチパニックになった。
『優誠なら○○大学。』
と東京の超有名大学の名前を言った。この時は私も由良も仲良く一緒に固まった。優誠は私に
『あのアホの良二でも入れた大学だから大したことはねぇよ。』
とか言い出した。それから優誠は由良の彼氏に
『彼女の父親の会社って?』
と聞いた。由良の彼氏はやっぱり真面目に
『○○貿易です。』
と答えた。由良のパパの会社は港街では割と大きくて有名だ。だからなのか優誠は
『ああ、早川さんとこの会社か。』
とアッサリと由良の苗字を言った。由良が
『うちのパパを知ってるの?』
と優誠に聞いて来た。優誠は
『俺の親父をゴルフ接待をしてるのにガチガチに緊張をしてパー4のホールを8打も叩いた人だからな。いやでも覚えているよ。』
と答えた。私が
『御剣のパパ?』
と聞くと優誠と佐伯さんがゲラゲラと笑いながら
『そうそう。』
とか言う。由良が何か言おうとした時に由良の彼氏が
『御剣って剣菱のトップの方ですよね。会社の規模が違い過ぎますよ。』
と言って苦笑いをした。由良が不思議そうに自分の彼氏に
『どう規模が違うの?』
と聞くと彼氏は
『全く格が違うよ。俺らなんか就職すら相手にもされないクラスの会社だよ。』
と答えた。だけど優誠は
『男が自分には無理だと言って線引きをしたらそこまでだよ。君の大学クラスならもっと上が狙えるんだから女で会社を選ぶような真似はするな。』
と少しお説教をするように言った。由良の彼氏は素直に
『わかりました。』
と答えた。
間違いなくこの中では優誠が一番大人の男だった。
私と2人きりだと子供みたいにすぐに機嫌が悪くなる優誠なのに社会という世界の中では優誠はトップに立つ大人の男なんだと私は初めて知り、そしてそんな優誠を頼もしいと思った。
午後からは皆で人気映画の魔法使いのテーマエリアに行った。当然だけどそこでしか買えない有名な変なビールを私は空と飲んでいた。だから私には鼻の下に白いヒゲが生えた。佐伯さんがそんな私を見て笑った。
私が慌てて適当にそのヒゲを手で拭おうとしたら私のヒゲは優誠にぺろりと舐められた。
みぎゃー!?こんな場所で優誠ってばいきなりなにすんのよ!?
私はプチパニックになった。