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一秒に見えた世界
第21章 格が違う…
それって…、でもなんかおかしくない?
と私は考える。だっていくら命令ではあっても好きな人と別れろっていう水原パパの命令だけで本当に別れるとかありえない。そうやって驚愕をしている私に優誠は
『水原にしても御剣にしても親父達は俺達とは更に格が違うんだ…。』
と寂しそうに言った。だから私はそれ以上は優誠にこの話しは聞けなかった。
伊勢エビのフルコース。コースの最初のサラダを器用に取り分ける空が佐伯さんにサラダを渡している。私はぼんやりとしてそんな空を見た。
まずは空の気持ちはどうなんだろう?しっかり者の空はいつもまず私の気持ちから考えてくれる。私はそんな空に頼りっ放しだ。
だから佐伯さんとの問題はまず私は空の気持ちを優先してあげたかった。
空が優誠を見ながら
『やっぱり今日の一番って優誠さん?』
と私に聞いて来た。私は空に
『違うよ。私には確かに優誠が一番だけれど美鈴には美鈴の彼氏が一番…、由良には由良の彼氏が一番だから結局は皆が一番だよ。』
と答えた。佐伯さんが空に向かって
『なら俺も一番か?』
と冗談っぽく言った。空は笑いながら
『悪いけど佐伯さんはまだまだだよ。』
と嬉しそうに答えた。
しっかり者で美人の空と佐伯さんは一緒に居ても全く違和感がなくお似合いだなぁ…。
とか私はまたぼんやりと考えた。だけど私がぼんやりとすると優誠と空が2人がかりで
『しっかり食べろ!』
と私に言って来るから私は頑張って次々に出て来る伊勢エビ料理を食べた。
でもフルコースはやっぱり量が多くて私と空は最後は少し残しちゃった。食事の後は私は優誠と帰り空は佐伯さんと帰った。
優誠の部屋に帰ると優誠が私に
『俺が一番か?』
と聞いて来た。私は優誠にしがみつき
『他の人には優誠が一番って思われたくないから。』
と答えた。優誠は笑って
『そういう時の美奈はわがままだな。』
と言った。私はただ私だけの優誠で居て欲しかった。水原パパや御剣パパに命令されても私とは別れないと言ってくれる優誠で居て欲しかった。
と私は考える。だっていくら命令ではあっても好きな人と別れろっていう水原パパの命令だけで本当に別れるとかありえない。そうやって驚愕をしている私に優誠は
『水原にしても御剣にしても親父達は俺達とは更に格が違うんだ…。』
と寂しそうに言った。だから私はそれ以上は優誠にこの話しは聞けなかった。
伊勢エビのフルコース。コースの最初のサラダを器用に取り分ける空が佐伯さんにサラダを渡している。私はぼんやりとしてそんな空を見た。
まずは空の気持ちはどうなんだろう?しっかり者の空はいつもまず私の気持ちから考えてくれる。私はそんな空に頼りっ放しだ。
だから佐伯さんとの問題はまず私は空の気持ちを優先してあげたかった。
空が優誠を見ながら
『やっぱり今日の一番って優誠さん?』
と私に聞いて来た。私は空に
『違うよ。私には確かに優誠が一番だけれど美鈴には美鈴の彼氏が一番…、由良には由良の彼氏が一番だから結局は皆が一番だよ。』
と答えた。佐伯さんが空に向かって
『なら俺も一番か?』
と冗談っぽく言った。空は笑いながら
『悪いけど佐伯さんはまだまだだよ。』
と嬉しそうに答えた。
しっかり者で美人の空と佐伯さんは一緒に居ても全く違和感がなくお似合いだなぁ…。
とか私はまたぼんやりと考えた。だけど私がぼんやりとすると優誠と空が2人がかりで
『しっかり食べろ!』
と私に言って来るから私は頑張って次々に出て来る伊勢エビ料理を食べた。
でもフルコースはやっぱり量が多くて私と空は最後は少し残しちゃった。食事の後は私は優誠と帰り空は佐伯さんと帰った。
優誠の部屋に帰ると優誠が私に
『俺が一番か?』
と聞いて来た。私は優誠にしがみつき
『他の人には優誠が一番って思われたくないから。』
と答えた。優誠は笑って
『そういう時の美奈はわがままだな。』
と言った。私はただ私だけの優誠で居て欲しかった。水原パパや御剣パパに命令されても私とは別れないと言ってくれる優誠で居て欲しかった。