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一秒に見えた世界
第22章 就職するの?
課題はほとんどがレポート…。だから私は去年の先輩のレポートを丸写しする作業を里美や空とやる予定になっています。

優誠はそんな私にデコピンを入れて

『もう少し真面目に学生やれ。』

と叱って来た。一応は課題もあるからという事で今回の冬休みはやっぱり週3日のバイトで私は秋元さんの下で働くという事を優誠と決めた。

だけど私は優誠に

『私が就職をする場合はどうなるの?』

と更に聞いてみた。優誠は

『やっぱり就職をするのか?』

と逆に私に聞いて来た。

だからいつものように私はまたぼんやりとして考えてしまう。

だって仕事も社会も知らないと私はきっと優誠達にはついていけない。

そうやって考える私を最近の優誠は多少は待ってくれるようになっていた。そして私は優誠に

『1年間だけは私が社会を勉強する為に就職をさせて下さい。その後の事は結婚でもなんでも全部を優誠が決めてくれても私は構わないから。』

としっかりと言った。優誠は少しため息をついてから

『また美奈に捨てられるくらいなら1年間だけは時間をやるよ。』

と言ってくれた。そんな風に私の将来はとりあえずだけど道が決まった。優誠が少し慌てたように

『先に言っておくけどクリスマスの当日は今年は平日になるから変な期待するなよ。』

と私に言って来た。平日は優誠は仕事だからそういう約束は出来ないって意味だ。でもイブの前日なら祝日だ。私はちょっと偉そうにして

『イブイブに私と一緒に居てくれるのなら許す。』

と答えた。優誠は笑って偉そうにはするなと言った。夕食の後片付けは優誠がしてくれるから私はお風呂に入った。私がお風呂から出ると優誠がリビングでバドワイザーを呑んでいた。

私が優誠の隣に座ると優誠が

『正月は美奈はやっぱり家族と過ごすのか?』

と聞いて来た。

…、あ〜!?

となる私は慌てて

『お正月はばっちゃのところだ!!』

と叫んだ。優誠は呆れた顔で私を見た。

私は毎年の行事としてパパとパパのママ、つまりパパの実家になるばっちゃの家に年末からお正月明けまでを過ごすのだ。だから私はそれを初めて優誠に説明をした。
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