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一秒に見えた世界
第1章 今日から一応就活します
私は駅前の百貨店に里美と向かった。百貨店のバッグの売り場で里美は
『空って男っぽい物が好きだよね。』
と私に聞いて来る。一応、里美とは空にはバッグをプレゼントすると予定だけは決めていたけれど、いざお店に並んだ商品を目の当たりにして見てみると色々とあり過ぎて迷ってしまう。
『じゃあ、メンズのお店にする?』
そう里美に言った私にやっぱり呆れたように里美は
『あんたのその適当主義って、怖すぎる。』
とか言ってくれる。
だって、男っぽい物が好きなのならメンズの方が手っ取り早いんじゃないの?
って適当主義な私は思っていた。だから里美は
『もう、プレゼントは私が選ぶから美奈はそこでじっとしてて。』
と言ってからぼんやりとする私を百貨店の通路に放置した。こんな事はよくある事だった。適当主義の私はどこか他の人とはズレている。
例えば食事にしても私は食べれたらなんでも良いという人間だ。だけど里美や空は違う。お好み焼きならこのお店、パスタならあのお店って必ず自分のこだわりを持っている。
そんなこだわりって必要なのかなぁ?
ってまたぼんやりと私が考えていたら通路を歩いて来た人に私はぶつかった。
『ごめんなさい!!』
私はそのぶつかった人にほぼ条件反射的に叫んでしまった。だって私の目の前には152cmしかない私より30cm近く大きな男の人が居たからだった。
少し地味な紺色のサラリーマン風のお洒落な背広を着てるけれど、明らかにブランド物のネクタイに高級腕時計をして髪は少し長めの髪をジェルで全てを後ろに無造作に撫でつけたかなり厳つい目のお兄さん。
この人絶対にやばい人だ…
そんな事を勝手に考えた私は
『ごめんなさい!!ごめんなさい!!』
と叫び続けていた。だってそう私が適当に言えばどんなに怖い人であっても大概はもういいよって言ってから立ち去ってくれる。それが適当主義の私に身に付いたいつもの逃亡手段だ。
なのにその男はいきなり私の顎を大きな手で掴んで来て私の顔を軽く上げさせてから
『それって詫びか?』
と言って来た。
え?嘘でしょ。いきなり知らない女の子の顔にとか普通は触る?
とか私が思っていたら私の目の前にはその人の厳つい顔がしっかりと存在していた。
『空って男っぽい物が好きだよね。』
と私に聞いて来る。一応、里美とは空にはバッグをプレゼントすると予定だけは決めていたけれど、いざお店に並んだ商品を目の当たりにして見てみると色々とあり過ぎて迷ってしまう。
『じゃあ、メンズのお店にする?』
そう里美に言った私にやっぱり呆れたように里美は
『あんたのその適当主義って、怖すぎる。』
とか言ってくれる。
だって、男っぽい物が好きなのならメンズの方が手っ取り早いんじゃないの?
って適当主義な私は思っていた。だから里美は
『もう、プレゼントは私が選ぶから美奈はそこでじっとしてて。』
と言ってからぼんやりとする私を百貨店の通路に放置した。こんな事はよくある事だった。適当主義の私はどこか他の人とはズレている。
例えば食事にしても私は食べれたらなんでも良いという人間だ。だけど里美や空は違う。お好み焼きならこのお店、パスタならあのお店って必ず自分のこだわりを持っている。
そんなこだわりって必要なのかなぁ?
ってまたぼんやりと私が考えていたら通路を歩いて来た人に私はぶつかった。
『ごめんなさい!!』
私はそのぶつかった人にほぼ条件反射的に叫んでしまった。だって私の目の前には152cmしかない私より30cm近く大きな男の人が居たからだった。
少し地味な紺色のサラリーマン風のお洒落な背広を着てるけれど、明らかにブランド物のネクタイに高級腕時計をして髪は少し長めの髪をジェルで全てを後ろに無造作に撫でつけたかなり厳つい目のお兄さん。
この人絶対にやばい人だ…
そんな事を勝手に考えた私は
『ごめんなさい!!ごめんなさい!!』
と叫び続けていた。だってそう私が適当に言えばどんなに怖い人であっても大概はもういいよって言ってから立ち去ってくれる。それが適当主義の私に身に付いたいつもの逃亡手段だ。
なのにその男はいきなり私の顎を大きな手で掴んで来て私の顔を軽く上げさせてから
『それって詫びか?』
と言って来た。
え?嘘でしょ。いきなり知らない女の子の顔にとか普通は触る?
とか私が思っていたら私の目の前にはその人の厳つい顔がしっかりと存在していた。