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一秒に見えた世界
第4章 女にした途端寂しいよ…
チッ…
と舌打ちをした優誠はまた私を突き放してからフカフカのソファーから立ち上がり私に
『やっぱ、土曜しか無理だな。』
とだけ言うとスタスタとこの部屋から出て行ってしまった。そんな優誠と入れ替わるように結城さんがやって来た。私はまだ食べかけのうな重を食べようとしたけれど結局半分で食べる気がなくなった。
少し心配そうに結城さんが
『もう、よろしいのですか?』
と私に聞いて来るから私は小さく頷いた。
『では、参りましょうか。』
と私は結城さんに促されて会社の前に停めてあったレクサスに乗った。車に乗ってから私は結城さんに
『この先を右に曲がって、真っ直ぐ行ったところのハンバーガー屋さんで私を降ろして。』
と言っていた。結城さんは
『しかし…。』
と言いかけたけど私は
『私の友達がバイトしてるんだ。彼女に会いたいから車を停めて。結城さんは今日はもう帰っていいよ。』
と私は結城さんに頼んでいた。結城さんは黙ってハンバーガー屋さんの前で私を降ろしてくれた。
今日はまだ水曜日、水曜日は空が大阪のハンバーガー屋さんでバイトをしている。空のバイトの時間はオフィス街のお昼の一番混む時間帯だけだから3時にはバイトが終わるはず。
そう思いながら私はその空のバイト先であるハンバーガー屋に入った。もうお昼を過ぎてたから店内のテーブル席はまばらに空いていた。
お店のカウンターで私は
『ポテトとコーラのどちらもMで下さい。』
と言った。カウンターの奥にいた空が私に気が付いてくれた。
『美奈?どうしたの?』
空が私に聞いて来た。普段から適当主義の私がわざわざ大阪にあるバイト先にまで来るような事はまずないからだ。
『空が終わるの待ってていい?』
私は子供みたいに聞いていた。空は
『3時だからね。』
と答えたらすぐに私が注文したポテトを取りに行った。3時までは後2時間。私はゆっくりと1人で考える時間が欲しかった。
お店の2階に上がり一番隅のテーブル席へ私は座った。それからいつものように色々と考えた。
今の私は寂しかった。前の私ならこんな事はなかったのに今日の私はただ寂しくて今にも泣きそうになっていた。
と舌打ちをした優誠はまた私を突き放してからフカフカのソファーから立ち上がり私に
『やっぱ、土曜しか無理だな。』
とだけ言うとスタスタとこの部屋から出て行ってしまった。そんな優誠と入れ替わるように結城さんがやって来た。私はまだ食べかけのうな重を食べようとしたけれど結局半分で食べる気がなくなった。
少し心配そうに結城さんが
『もう、よろしいのですか?』
と私に聞いて来るから私は小さく頷いた。
『では、参りましょうか。』
と私は結城さんに促されて会社の前に停めてあったレクサスに乗った。車に乗ってから私は結城さんに
『この先を右に曲がって、真っ直ぐ行ったところのハンバーガー屋さんで私を降ろして。』
と言っていた。結城さんは
『しかし…。』
と言いかけたけど私は
『私の友達がバイトしてるんだ。彼女に会いたいから車を停めて。結城さんは今日はもう帰っていいよ。』
と私は結城さんに頼んでいた。結城さんは黙ってハンバーガー屋さんの前で私を降ろしてくれた。
今日はまだ水曜日、水曜日は空が大阪のハンバーガー屋さんでバイトをしている。空のバイトの時間はオフィス街のお昼の一番混む時間帯だけだから3時にはバイトが終わるはず。
そう思いながら私はその空のバイト先であるハンバーガー屋に入った。もうお昼を過ぎてたから店内のテーブル席はまばらに空いていた。
お店のカウンターで私は
『ポテトとコーラのどちらもMで下さい。』
と言った。カウンターの奥にいた空が私に気が付いてくれた。
『美奈?どうしたの?』
空が私に聞いて来た。普段から適当主義の私がわざわざ大阪にあるバイト先にまで来るような事はまずないからだ。
『空が終わるの待ってていい?』
私は子供みたいに聞いていた。空は
『3時だからね。』
と答えたらすぐに私が注文したポテトを取りに行った。3時までは後2時間。私はゆっくりと1人で考える時間が欲しかった。
お店の2階に上がり一番隅のテーブル席へ私は座った。それからいつものように色々と考えた。
今の私は寂しかった。前の私ならこんな事はなかったのに今日の私はただ寂しくて今にも泣きそうになっていた。