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一秒に見えた世界
第4章 女にした途端寂しいよ…
俺の女だと私に言った優誠にわざわざ大阪まで呼び出されてエッチはともかく私は普通に優誠と会話したり食事したりくらいは出来るとか思っていた。

なのに優誠に私が会えたのは僅か15分でお昼もそこそこに私は優誠に突き放された。私にはまるで優誠が私のママみたいに感じてしまって、でもママの時とは違って私は何故か寂しかった。

だから今は1人になりたくなくて空のところへと私は来た。そうやって凹んでいる私の前にはいつの間にか空が座っていた。

『店長が、バイトを30分早く切り上げてくれたの。』

って言った空が私に笑ったから私はその空の笑顔に泣きそうになって来た。

『空~…。』

情けない声を出す私に空が慌てて

『美奈、何があったの?それに、その格好は一体なんなのよ?』

と聞いて来た。

学生には有るまじき全身ブランドコーディネートの私に空がかなり驚きの顔をしていた。

それから私は空と空の家に移動した。空とは小学校からずっと私と同じ学校で空の家は私の家からは一駅という距離だ。

空の部屋で空が帰りにコンビニで買って来たジュースやおやつを私の前に置いた。

そして空は私に向かって

『で?何があったのか全部ちゃんと説明してよ。』

と言った。だから私は就活のつもりが何故か優誠と付き合う事になってしまった自分の今の状況をゆっくりとだけど空に話した。話しを聞いた空は

『彼氏が大社長って…。てか、美奈、本気?』

って私に言って来た。

『何が?』

と聞いた私に空が少し真面目な顔をして

『本気で、その人を好きなのかって聞いてんのよ。』

私にはその空の質問の意味がわからなかった。

『…?だって会ったばかりだよ?』

そう答えた私に空はちょっと怒ったように

『だから言ってるんでしょう。好きでもない男と就職の為に付き合うって適当主義にも程があるよ。』

とお説教が始まった。私は

『好きとか私にはよくわかんないよ。ただ今は優誠に会いたいけど優誠は時間ないから寂しいんだよ。』

と泣きそうになって答えた。
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