パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 今日から一応就活します

そして眼鏡の綺麗な顔の人が運転席に座るなり怖いお兄さんは私が書いたメモを見ながら私の住所を一気に言った。

『かしこ参りました。』

と綺麗な人が言うなり車が発進した。ここはこの都市でも有名なかなりの高級住宅街だ。私の家は普通の町…、しかもごく普通のマンションだ。

私の家である普通のマンションの前で私はアッサリとレクサスから下ろされた。だけどお兄さんはまたしても私にニヤリとしてから

『またな。』

と言ってレクサスで去って行った。

私は私の家に無事に帰っていた。ママはもう仕事で家には居なかった。ママは私が外泊とかしてもあまり気にしてくれる人じゃなかった。

だってママは産婦人科の医師だからいつも仕事仕事の人だ。だから１人っ子の私が適当主義になったのはそういう生活からも来ているはずだ。

私はまずお風呂に入って着替えをした。お風呂では自分の身体の隅々を確認する。幸い変な跡はどこにもなかった。再び私はセーフだと安心した。

お風呂から出てから次は携帯を確認した。凄い数の着信とメッセージが空と里美から入っていた。

空の方は今日は確かバイトだからとか考えて私はとりあえず里美の方へと携帯をかけてみた。里美はすぐに私の電話に出た。

『もしもし？美奈、大丈夫なの？』

当然だけど里美が私を凄く心配をしていた。だけど

『うん、全然大丈夫。』

と私が普通に答えると里美は少し大袈裟に

『良かったぁ、あんたいきなり怖い人にぶつかったと思ったら、その人に就職させてとか言って怖い人達と消えちゃうんだもん。』

と私に言う。そんな里美の話しを聞きながらなんとなく私はぼんやりと夕べの事を思い出す。確か私はあのお兄さんにぶつかってお兄さんの周りにいた人が

『社長。大丈夫ですか？』

とか言ったもんだから私は酔った勢いで

『社長さんなんだぁ。じゃあ私を就職させてよ。』

って私が言ったらお兄さんが私の顎を掴んで来て

『まずは面接からだな。』

とか言ってたような…。

ダメだ、酔ってたから私はあやふやにしか覚えていないわ。