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一秒に見えた世界
第1章 今日から一応就活します
そうやってぼんやりと私が考え事を始めると当然私の携帯は無言になり、そんな私に里美はいつも呆れてしまう友人だった。
『もしもーし、美奈?聞いてんの?』
『うん、聞いてる。とにかく私は大丈夫だから空にも謝っといてくれる。今日はちょっと寝たいんだ。』
『あんた、また適当な事を言ってる。空には自分で謝んなさい。』
そう里美から言われて私の電話は切られていた。仕方がないから私は空にちゃんとメッセージだけ入れて自分の部屋でベッドに横になった。
そして適当ではあるけど一応、私なりに考えてみた。
まずはあのお兄さんは社長さん。しかも相当大きな会社の社長さんなのだ。あの高級車にあの高級マンション。しかもあのマンションから見てわかるのは独身って事だ。車には運転手付き。
そんな凄い社長さんに私は酔っ払って就活をしてしまったというとんでもない短大生なんだ…
そんな事をグダグダと考えていたらいつの間にか私は眠っちゃっていた。
夜にはママが帰って来た。
『美奈、ママ、今夜はまた出産があるからもう一度仕事に戻るけど、後は頼むわよ。』
ママは私にそれだけを言ったらまたうちから出て行ってしまった。テーブルの上には、多分今夜の私の食費にと1000円札が何枚か置いてあった。
こんなママだから私は自由気ままな適当主義になるのよねぇ。
結局、その日の私はコンビニのサンドイッチとリンゴジュースだけで適当に夕食を済ませてから再び眠りについた。
翌朝、世間ではいわゆる日曜日。私は学生の夏休みだから今は毎日が日曜日。なのになんだかわからないけど朝っぱらから私の携帯が鳴りまくり私はいやでも起きてしまう。
誰よ?今日はせっかくの日曜日なのに朝からこの私を起こすのは…
とか毎日が日曜日のくせに偉そうに適当な事を思いながら適当な私は何も考えずに不機嫌に携帯に出てしまった。
『もしもーし?』
『遅せぇよ。俺からのコールは2回で出ろ。後15分で着くからすぐに出て来い!』
たったそれだけの会話で電話は切られていた。
へ?これって、昨日の怖いお兄さんからの電話?つまりは社長さんからの電話?
この時の私はまだ全く状況が理解出来ていなかった。
『もしもーし、美奈?聞いてんの?』
『うん、聞いてる。とにかく私は大丈夫だから空にも謝っといてくれる。今日はちょっと寝たいんだ。』
『あんた、また適当な事を言ってる。空には自分で謝んなさい。』
そう里美から言われて私の電話は切られていた。仕方がないから私は空にちゃんとメッセージだけ入れて自分の部屋でベッドに横になった。
そして適当ではあるけど一応、私なりに考えてみた。
まずはあのお兄さんは社長さん。しかも相当大きな会社の社長さんなのだ。あの高級車にあの高級マンション。しかもあのマンションから見てわかるのは独身って事だ。車には運転手付き。
そんな凄い社長さんに私は酔っ払って就活をしてしまったというとんでもない短大生なんだ…
そんな事をグダグダと考えていたらいつの間にか私は眠っちゃっていた。
夜にはママが帰って来た。
『美奈、ママ、今夜はまた出産があるからもう一度仕事に戻るけど、後は頼むわよ。』
ママは私にそれだけを言ったらまたうちから出て行ってしまった。テーブルの上には、多分今夜の私の食費にと1000円札が何枚か置いてあった。
こんなママだから私は自由気ままな適当主義になるのよねぇ。
結局、その日の私はコンビニのサンドイッチとリンゴジュースだけで適当に夕食を済ませてから再び眠りについた。
翌朝、世間ではいわゆる日曜日。私は学生の夏休みだから今は毎日が日曜日。なのになんだかわからないけど朝っぱらから私の携帯が鳴りまくり私はいやでも起きてしまう。
誰よ?今日はせっかくの日曜日なのに朝からこの私を起こすのは…
とか毎日が日曜日のくせに偉そうに適当な事を思いながら適当な私は何も考えずに不機嫌に携帯に出てしまった。
『もしもーし?』
『遅せぇよ。俺からのコールは2回で出ろ。後15分で着くからすぐに出て来い!』
たったそれだけの会話で電話は切られていた。
へ?これって、昨日の怖いお兄さんからの電話?つまりは社長さんからの電話?
この時の私はまだ全く状況が理解出来ていなかった。