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一秒に見えた世界
第9章 バイトじゃない気がする
翌日は優誠が私に出掛けられるかと聞いて来た。まだ生理の2日目で身体はキツかったけれど私はこれ以上の心配を優誠にかけたくなくて大丈夫と答えた。

この生理から私はピルを飲み始めた。だから次の生理からは絶対に予定通りになるから失敗をしたりとかしないと安心していた。

優誠は私と出掛けてあの駅前の百貨店の化粧品売り場に来た。またしてもフロアマネージャーという人が現れて今回は優誠にわざわざ挨拶に来た。優誠は

『この前のルージュじゃダメだ。』

ってやっぱり自分のこだわりを言い出した。私は半分呆れてしまった。でもフロアマネージャーは色々なメーカーから数え切れないほどのルージュを私の前に持って来た。

私が

『優誠はどんなのがいいの?』

って聞いたら優誠が

『ピンク。』

と答える。

だから今、私がしてるルージュがピンクじゃん!?

って私が考えたら

『もっと桜みたいに白いピンクだ。』

って少し赤い顔になった優誠が言った。

桜…。優誠が私を初めて見た時に私は桜まみれになっていた。私はあの時、桜を綺麗だと優誠が言ったと思っていたけど優誠は桜まみれになった私を綺麗だと言ったんだ。

うひゃー!!これって結構恥ずかしいかも!?

今度は私は真っ赤になる番だった。だから優誠は私の下着とか妙にピンクにこだわってるんだとやっと私は理解をした。

完璧主義もここまで来たら凄いかもとか私は考えてしまった。でもそうやって私がぼんやりと考えたら、また優誠がヒクヒクと顔を引きつらせて不機嫌になって行く。

『このパール系のピンクでいい?』

私が慌てて優誠に桜色に近いルージュを見せると優誠はそれでいいと言ってくれた。その後は普通にご飯を優誠と外で食べてから優誠の部屋に帰った。

私は優誠に

『あのさ…、バイトの件だけど…。』

と話しをしてみた。優誠は普通になんだ?と言っていたけど私は

『私のお昼ご飯、優誠と同じじゃないとダメなの?』

と聞いてみた。

『どういう意味だ?』

こういう話しの時は必ず不機嫌に聞き返して来る優誠だから私は言葉を慎重に選ぶ。

『他の社員さんのお昼ご飯と私のお昼ご飯って絶対に違うよね?』

『社員は多分社員食堂か外で適当に食っているんじゃねぇか。』

やっぱりどんどんと不機嫌になっていく優誠だった。
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