この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この香りで……。
第13章 化粧直し
 奈々葉は隠れるように手洗いに急ぐ。

 手洗いは営業部とシステム部の事務所の間にあるので二十メートルくらいの場所でそのすぐ隣に給湯室がある。

 ――誰にも会いませんように……。

 シューと沸騰する音が給湯室から聞こえる。誰かが携帯で話をするのか、声が聞こえる。

 奈々葉は美希から受け取ったタオルハンカチで口元を隠すように覆いながら手洗いに急ぐ。

 手洗いの入り口を開く。いつものようにパウダーや香水の匂いがしないのはまだ時間が早いからか?

 奈々葉は四つある個室の中で、一番奥の個室に飛び込んだ。

 口の周りを拭い、パウダーを叩く。そして口紅を引き、仕上げにそこをティッシュペーパーで押さえると、ふっくらした唇がそこに転写される。

 シャツの襟元と上着に鼻を近づけて汚れと臭いを確認する。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ