パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第15章 女の勘

「ふう……」

　奈々葉は重い身体をベッドに投げ出した。夫の信也が寝息を立てる横で彼に背を向ける。

　タオルハンカチが見えた。ベッドの脇に無造作に投げ捨てるように置いた自分のバッグから……。

　それに着いた赤色と肌色が混ざった色は奈々葉が今朝つけてしまったに違いない。ファンデーションと口紅が子供の落書きのように……。

「あ、美希のハンカチ……洗濯して返さなきゃ……」