この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この香りで……。
第22章 医院
「ごちそうさま……。そう言えば珍しいね。新しいお客さんなんて……」

 高木が奈々葉に目をやる。フレームの小さな眼鏡越しに上目遣いで……。

「可愛らしいでしょ……お店が明るくなるわ……いつもは、病院を引退した……ねぇ?」と行ったあと、何かを思い出したかのように詠美は「あ、そうそう、高木くん」と手のひらを軽く叩いて言った。

「……少しお願いがあるの……このお姉ちゃん、足の裏を切っちゃって……処置はしたんだけど……」




 高木は眼鏡を額に上げて奈々葉の足裏を覗き込む。

「うん……恐らく足の傷は大丈夫そうだ。けど……」

「……けど……?」

「……いやいや……独り言……」と言いながら、高木の手のひらが自分の胸を撫でる。

「あなた、困ったことがあったら、このおばあさんに相談しなさいね……」

 ――高木さんに、読まれてる? 私の心の中……。

 奈々葉は小さく頷いた。

 高木の大きな瞳が奈々葉をみた。「何よ。レディにおばあさんなんて」と口を尖らせる詠美を遮るように……。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ