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この香りで……。
第25章 警察署
「宮崎……?」
 
 里井の無表情な目が涙で濡れてるように見えた。
 
「えっ……」
 
 奈々葉はしなるように身体が里井に引き寄せられる。
 
「あんっ、ちょっと……」
 
 立ったまま奈々葉は、里井の筋肉質の胸に受け止められる。
 
 里井の薄い唇が首筋に吸い付く。甘い噛みつき。ピリッとした感触が身体を駆け抜ける。唇はパジャマの薄い生地の上から鎖骨、胸の膨らみに滑り落ちた。
 
「ああ、部長?」
 
 頭を抱き寄せられる。今度は奈々葉の唇に冷たく薄い唇が重なった。苦いコーヒーの香りが口いっぱいに広がる。
 
 里井の激しい息遣いを感じながら、ネチャネチャと、ねっとりした舌が絡み合う。泡立つ唾液を交換し合う。
 
「優しくして……ね?」
 
 片側の膨らみを揉みしだかれる。パジャマの下にはブラジャーをしていない。もう一方のそれは薄い布の上から頬張られ、その先端を唇の中で転がされ、強く吸い込まれる。
 
 ピリピリとした甘い痛み。子宮に熱を帯びる。
 
 プツプツプツとパジャマのボタンが弾ける。
 
 はだけた胸の膨らみをまるでパンの生地でも捏ねるように膨らみが揉みしだかれ、ジュージューと舐め吸われる。甘い痛みに子宮がキュンと疼いた。
 
「あん……こんなこと……ああっ……」
 
 ダイニングテーブルに手をつくように促される。ライオンの背伸びのように、背を反らせてツンと腰を突き出した体勢。冷たく硬い手がパジャマ下の中の尻の膨らみに触れる。ライチを剥くように、パジャマ下の生地と一緒にショーツが腿まで一息に下げられた。
 
「ひゃんっ! ベッド、ベッドで……ね?」
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